世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ハルノノゲシ

2009-04-22 15:31:40 | 花や木

ハルノノゲシです。まるでたんぽぽみたいにやさしいでしょう。
こんなにやさしい顔を見せてくれるのはここ最近のことです。ほんとはもっとクールできつい花だったんですけどね。この花を好きな人はあまりいないと思うのですけど、人間が、あんまり好きではない花は、花のほうも、人間があまり好きではないのですよ。これほんと。

さて今日は病院でお薬をもらってきたあと、学校に行って、久しぶりに読み聞かせボランティアの集まりに参加してきました。体調はまあまあだったのでいけるかなと思ったんですが、人がいっぱいいるところにいると、やはり気を使うみたいですね。帰ってたら夫が「顔色がわるいぞ」というので、しばらく横になっていました。

でも、いつもと違う空気に触れるのはいいことだったと思います。学校にいって、元気な子供たちや、ボランティアを頑張る人たちのエネルギーを浴びるのもいい刺激になりました。それと同時に、しっかり自分は病人だなという自覚も持ちましたが。

病人はやっぱり、家でおとなしくしてたほうがいいかなあ。無理していったわけじゃないけど、ほかのボランティア仲間のみなさんに気を使わせてご迷惑だったんじゃないかと今更ながら悔やんでます。ボランティア仲間の中のおひとりが、もうすぐ遠くへおひっこしをなさるときいたので、これはいっとかなきゃって思ったのですけど。

ほかにも、家庭訪問があったりと、割と忙しい一日でした。わたしはほとんど、夫にまかせっきりで、横にひっついてあとをついていただけでしたが。

病人てののやなとこは、ほんと、自分は元気だって思いたいとこじゃないかな。私は確かに病人なんですけど、どこが悪くて、苦しいか知ってるんですけど、ほんとは元気なんだって思いたい。ほんと、なんにもできないのは、苦しいです。

いろんなことを元気にやってるボランティア仲間たちが、ちょっとうらやましかったりしました。

でもわたしだってがんばる。病気と闘って、どうやって耐えていくか、考えながら、がんばってる。つらいことをどうやって、たのしくのりこえていくか、そればかり考えてる。

ハルノノゲシがやさしいのは、わたしのがんばりを知ってくれているからに違いない。人間が好きじゃない花だって、正直にがんばってる人間は嫌いじゃないんだ。むしろ、愛してくれるんです。



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