世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ロレンツォ

2013-12-12 08:45:23 | 詩集・空の切り絵

「わかいあいだが、なによりもいいのだよ。ずんずんのびて、そだっていくわかいときほど、たのしいことはないのだよ」
   (ハンス・クリスチャン・アンデルセン「もみの木」)

青春とはまことに美しいものだ
されどそれははかなく過ぎてゆく
楽しみたいものは大いに楽しめ
明日の日は確かではないのだから
    (ロレンツォ・デ・メディチ)

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる者も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
    (平家物語)

疏食を飯らい、水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす。
楽しみまたその中に在り。
不義にして富みかつ貴きは、われにおいて浮雲のごとし。
    (論語・述而)

   ***

こんなことがみんな嘘っぱちだってことくらい
俺が一番よく知っている
楽しめるときに大いに楽しんでおけ
馬鹿者ども
いつかはみんなだめになる

こんなことはみんな馬鹿だ
結局はみな つらいことになりきる
なんでこんなことばかり
やらなくちゃならない
いつかはだめになるってのに



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-12-12 08:48:58
ジョルジョ・ヴァザーリ、「ロレンツォ・イル・マニフィコの肖像」、16世紀イタリア、マニエリスム。
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