結果を出さないと、この世界では生きていけません。
プロセスは、野球選手としてではなく、人間をつくるために必要です。
ウラヌス
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かのじょが天使たちにつけた星の名前は、この世界に定着しつつある。それは人類にとってよき道標になるだろう。われわれはこの世界に繰り返し生まれてくるが、生まれてくるたびに、これはこの人だと特定できる個性は少ない。彼はその一人である。
民主主義の堕落はもうこの世界に明らかに見え始めている。民主主義国家として最も洗練され進化しているはずの国に、恐ろしく滑稽な馬鹿が、人民の選挙で大統領に選ばれた。それが引き起こす害を、民主主義の体制は完全に防ぐことはできない。
人類の霊魂の進化を正しく導いていくために、国家は盤石の体制をしかねばならない。人々があらゆる表現を試みることができるために、国家は最低限の生活を、人民のために保証せねばならない。だが、民主主義では、安定を保証することはできない。独裁を防ぐために敷いている方法は、人民に痛いことを押し付ける。政治家に馬鹿をやらせないために、長期政権を阻もうとして定期的に行う選挙は、返って体制をくるくると変えて不安をあおる。また馬鹿高い政治資金を必要とし、汚職を引きよせて政治がまた汚くなる。
痛い馬鹿を押さえつけるために、繰り返し法律を制定せねばならない。法律ばかりが、巨大な大著に進化していく。だが、馬鹿がのさばることを防ぐのは、法律だけではできない。法律の穴など、探そうと思えばいくらでも探せるからだ。
愛の確立した人類の精神世界をバックボーンとし、新たな体制をこの世界に打ち立てねばならない。一言では言うが、それは簡単なことではない。馬鹿が染み込むまで人間は変わることはできない。人間が変わることができても、すぐに国が変わるわけがない。
必要なのは、プロセスだ。人間が自分をやり、積み重ねていく実行の積み重ねだ。
痛いことでもつらいことでも、やらなければ何もない。
個人の幸福だけを追い求め、国に責任を押し付けるばかりで馬鹿なことばかりやる自分をやめるだけでも進歩がある。自分という人間を作っていくために、今、何かをやらねばならない。
その真実が、国を作っていく。人民が、それぞれの自分を実行していくことによって、そのプロセスの中から新たな国が紡ぎだされていく。
それを導いてくれる星は、必ずいる。