先に、「知床の山々」と題して投稿しているので、ここでは、羅臼岳のみを、登山の写真を
追加して投稿する。
羅臼岳は平成17年6月18日に登山した。この日は、羅臼岳は開山日だったと思う。
天気は良く登山日和に巡り会えた。朝4時に、宿舎を出て、敷地隣の木下小屋登山口から
登山を開始した。登り始めると、所々にヒグマに注意との標識がある。やや不安を感じる。
周囲の景色を見ながら、順調に登り、6時頃に極楽平に到着した。この辺りから残雪が多く
なった。昨年には木の枝に着いていた道しるべの赤いテープあったはずだが、木が倒れて
赤いテープは雪に埋まっているようだ。今日が開山日だが、まだ道の整備ができていない。
踏み跡をたどって、雪渓を直登したがこれがいけなかった。登る内に踏み跡が分からなく
なり、雪の林の中を不安を抱きながら、勘を頼りに相棒と相談しながら進んだ。(下山だった
ら絶対に戻るのだが、登りで山頂も所々で見えていたので・・・)20分ほど進むと、銀冷水の
標識が出てきた。これで、ホッと一息、登山道に巡り会えた。(といっても、周囲は雪の中で、
足跡もよくわからない。)前方を見ながら、ここは登山道だと思える方向に進み、ほぼ確信を
もって歩くことができた。
雪渓を登っていくと8時頃には、羅臼岳と思われる山頂が顔を出してきて安心をえた。8時
50分頃、羅臼平に到着したところで、一服した。ヒグマが多いらしく、テントを張る場合の荷物
の保管庫(ヒグマ対策)が用意されていた。ここから山頂まではもう少しだ。
羅臼平では30分程休憩し、休憩後、羅臼岳に向かったが、後側(知床半島の先)を眺める
と、雪をいただく山々が連なっている。(数年後に、登ることになる)硫黄山などの知床の山々
である。途中の峠から南側(羅臼町方面)を見下ろすと国後島がハッキリ見える。これは確かに
日本の領土だと実感することができる。羅臼岳は目の前である。少し登って、山頂に到達した。
山頂は360°の素晴らしい展望だ。快晴なのでどこまでも見ることができる。明日登る斜里岳
もすぐ近くに見える。どの山も残雪が残り、山は白と紺色のコントラストをなしていてなかなかに
美しく、見栄えがする。ここにいると天上にいる神様のような、世界を支配しているような感覚に
なる。しばらくうっとりと景色に見とれたが、我に返り下山の準備をする。10時半から都合、約1
時間、休憩、食事、目の保養をしたことになる。
下山の雪道は登山者の足跡が残り、道は分かり易い。天気も良いので眺めが良く、体調も
快調で、順調に下山できた。下山の途中、ヒグマに注意の看板がある辺りには、登山道に
シャクトリムシのような青虫が木の枝から沢山ぶら下がっており、往生した。日中、暖かくなって
虫も活動し始めたのだろう。スティックでぶら下がった虫を払ながら、順調に下山できた。
15時には下山し、すぐ脇にある露天風呂に入り、汗を流した。16時頃におりてきた5人組
の一行は道に迷って、山頂まで行けなかったと嘆いていた。我々は運良く、登山道に出る
ことができて良かったと喜べた。
参考: タイトル: 知床の山々 (羅臼岳、斜里岳、硫黄山、等)
アドレス: https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/b806f06c5d863fb658ebb34bb4daba16
以上で、終わります。