北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

オスグロオオハナノミ

2013年11月08日 | その他の甲虫

オスグロオオハナノミ 8月3日 白老町
名前の通りオスは黒い(腹部は赤い)。メスは胸部と頭部の赤さですぐにわかる。
オスが黒いのが特徴なのでこの名前になったっぽいが、メスが赤いという方がこの種の特徴だと思う。
メスアカオオハナノミにすればいいと思う。
メスアカ~は結構昆虫の名前にもなってるのでしっくりくるし(オスグロもいるにはいるが)、このオオハナノミの名前を本当にメスアカオオハナノミだと勘違いしていたときも一時期ありました。(たまに昆虫の名前を間違って覚えることがあるけど、これは特殊な間違えだった…)
オスグロオオハナノミになったのには深い理由があったりもするかもしれないけどメスアカオオハナノミの方がいいな~

オオハナノミはこの種が初めて。
普通のハナノミよりもはっきりした色をしていて大きいのでポイント高いな、という印象。
写真は針葉樹材置き場に来ていた個体。
花に来る事もあるけど個体数自体が少ないのでなかなか会うことの少ない昆虫。
図鑑で調べると体長が4~12mmになっていた。
大きさに差がありすぎてびっくりしました。
同じ種でも3倍も大きい個体がいたりするということ。
交尾の時とか大きさに差がありすぎたらできないんじゃなかろうか。
オスが小さかったりするのかな?
仮に12ミリのメスがいて、4ミリの黒いオスも見つけると色彩も大きさも違うので同じ種とはまるで思えない。
成体はわかってないことが多いという。
面白い昆虫ですね!
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晩秋のナガゴミムシ

2013年11月07日 | オサムシ科
晩秋、ゴミムシの種類が少ない季節でもいないわけじゃない。
今日は晩秋に見かけた同定の難しいナガゴミムシ4種を紹介。
どれも普通種で採集の容易な種類です。


ツンベルグナガゴミムシ 9月26日 札幌市厚別区
側溝で多数が得られる北海道限定のゴミムシ。



オオクロナガゴミムシ 10月24日 札幌市厚別区
この時期朽木の下などで越冬している個体をよく見る。
ニセクロナガゴミムシ、アトマルナガゴミムシに似ているので同定には一苦労です。



マルガタナガゴミムシ 11月1日 苫小牧市
朽木の下にいた個体。
この時期越冬している個体が多いが、今月の3日に庭のピットフォールトラップに入っていたのでまだ活動している個体も少なからずいるらしい。
結構身近で庭ではこのゴミムシに思い当たる個体を以前から石の下で何度も見ている。



トックリナガゴミムシ 10月5日 札幌市厚別区
上の3種とは体系の異なる小型のナガゴミムシ。
やはり身近な種で、しっかりと整備された都市公園でも採集している。
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大型コメツキ2種

2013年11月04日 | その他の甲虫
今年は今まで親しんできた土場が古くなってきたり、別の場所があってもあまり足を運ばなかったりした。
なのでコメツキムシを見かけるのはもっぱら外灯。
結構いろいろ甲虫が来るので楽しい。


オオナガコメツキ 8月19日 恵庭市
2センチ以上になる大型種で大きいものだと3センチ。
本州では樹液に普通らしいが北海道では少ないものと思われる。


ヒゲコメツキ 8月4日 白老町
北海道では主に道南に分布するコメツキムシ。
写真はメスでオスでは立派な触覚を持っている。
こちらも2センチ超えの大型種。
コメント (2)
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木柵に付く昆虫を探す…

2013年11月03日 | 秋の散策日記
秋の昆虫採集といえばオサ掘りがあったり電柱に付くルイステントウを見に行ったりとない様であったりして、居ないようで実は居る昆虫を探していきます。
そんな中で簡単で効率的で何がいるかわくわくする採集法に木柵めぐりがあります。
木柵についている昆虫を目で見て探すだけの簡単な昆虫採集で秋と春に成果が上がります。

午後2時過ぎ、チビコブカミキリの仲間とクチナガチビキカワムシを目標に木柵を見に行くことにしました。(10月30日 北広島市)


アカオビニセハナノミ ナガクチキムシ科
このナガクチキムシは何度か遅い時期に木柵で見ている。



シーズン初物のフユエダシャクの一種 シャクガ科
フユシャク類のメスは木柵や電柱についているのが見つけやすい。



ドアップ
最近ディフューザーをつけて撮影することが多くなった。
フラッシュの光の回りがよくなると写真の出来が格段に良くなったからだ。
せっかく作ったのに野外であまり使わなかったのがもったいないと気づいたのは最近の出来事。
ディフューザーになんちゃってクローズアップレンズをつけての撮影。
フユシャクがおとなしかったので遠慮なく寄ってみた。(トリミング済み)
ドアップ写真はかなりマニアックな趣味なので、今回苦手な方興味のない方はスルーしてください。
この時期多くなって来ると思います。


お腹


最後はフユエダシャクの爪
附節の基部から鱗粉が出ている。
腹の鱗粉より細い。



ドイカミキリ カミキリムシ科
実はこの秋2度目の出会い。
クモノスモンサビカミキリの方も見てみたいなぁ~



クチナガチビキカワムシ チビキカワムシ科
目的の昆虫に出会うことができた。
5ミリもない小型の甲虫で、以前もこの近くで見ている。


不思議な口をした不思議な昆虫ですね。



手ごろな木があったので探ってみるとエゾマイマイカブリを見つけた。


冬眠中個体だったがすぐに元気よく以後き出した。



道中に溜池を見てみるとホシハジロとスズガモ?ではなくキンクロハジロがいた。
3羽一緒に行動している模様。
コガモが沢山いるので旅の疲れにちょっと休みによってくれたのかな。
最近オオハクチョウの渡りをよく見るし冬鳥が続々とやってきていますね。
コメント (2)
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アオゴミムシ

2013年11月02日 | オサムシ科

アオゴミムシ 11月22日 恵庭市
湿地にある盛り土でゴミムシ掘りをしたら出てきた。
この仲間はちょっとでも刺激すると正露丸のようなものすごくくさいにおいを出してくる。
ついで散策なので入れ物を持ってなく臭いを出されたらひとたまりもないので採集せずにまた埋め直した。
アオゴミムシの仲間を掘りだしたのは初めてだったので結構嬉しい収穫だった。


同じ盛り土でもう一頭出てきたアオゴミムシ
アオ「ホソ」ゴミムシっぽい色調。
木の中で集団越冬する印象が強かったけど土中でも越冬するんですね。
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