普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国会議員が真の国民の代表であるために

2008-02-05 11:58:57 | 情報、マスコミ

 数日前のNHKで米国の予備選で クリントン夫人が、民主党選挙に勝つよりも、その後の共和党との選挙に勝つ為に、従来の民主党内では有利な従来からの彼女のリベラル色から中道派的な色彩をもたせようとしていること、それに対して彼女のリベラル的な動きを支持していた一人の有権者のリーダーが、クリントンさんの考え方の変化やそれに伴う動きに戸惑いながらも彼女を支持することを決めたことを報じていた。
 つまり彼女はクリントンさんの全面的の支持から総合的判断に立って彼女を支持することにしたのだ。
 言い換えれば条件付きの支持だ。

[国会議員は国民の代表か]
 日本でも、国会議員から市町村議員に至るまで、自分は国民や市民の代表だと言っている。
 勿論、法的には選挙で選ばれた国会議員は国民の代表だ。
 然し心情的に彼らの全てが国民の代表だろうか。
 何故なら彼らの中には下記の様に国民から仕方なく選ばれた人もいるからだ。

 最近の例で言えば、30日のガソリン税の暫定税率などを、議員立法で5月末まで延長する「つなぎ法案」の審議を阻止しようして、衆院財務金融、総務両委員会の委員会室への通路にピケをはった民主党の一部議員が「道路利権VS国民生活」などと書かれたプラカードを掲げて、「国民は怒っているぞ」など叫んでいた。

 ひねた年寄りの私は一番怒っているのは民主党員国民と言っても一部の国民じゃないかと醒めた眼でテレビを見ていた。
 残りの国民のまたその一部は、民主党の意図的な参議院の運営に怒っているかもしれないに。
 そう言う私も国民の言葉を使う事もあるので、政治家が軽々しく国民の言葉を使うのを非難など出来る立場ではないが、ここで改めて法的にはとにかく国会議員がさっきのクリントンさんの支持者のように心情的な代表かどうかを考えて見たい。

[候補者を選ぶ理由]
 国民がその代表者である国会議員を選ぶときの理由を考えて見た。
候補者が、
1.真のまたは、まあまあ代表と言える人
・政治信条、人格ともに完全に信頼できる人
・自分の属する党、宗教その他のグループに属する人
・自分が支持する党の人(政策の一致、利権絡みなどを問わず)などなど

2.条件付きの代表と言える人
他に良い人がいない(政党と人柄から選ぼうとしても、小選挙区では同一政党から出る人は一人または二人で選択の余地はない)
他に良い政党がいない(全面的に信頼できる党がない、選挙区に支持政党が候補者を立てていない)などなど

3.その他
・他人の推薦するひと
・アイドルの人気投票のように人気のある人---などなど

 その他にも候補者を選ぶ多くの理由があると思うが、私を含めて過半数以上の人達が2.に書いたように、首を捻りながらも総合的に見て候補者を選んでいると思う。
 なお3.に類する人達は国会議員がいくら自分達の代表だと言われても、非難や批評できる筋合いでない。


[政党や政治家への提案]
 政治家や政党の立場から言えば、必ずしも全面的な支持でなくても自分や自党やを選んでくれた人達を如何に自分達に取り込み固定票化し、逆に言えば彼らの代表と言えるように不安定な支持者から遊離しないように努力する必要があると思う。

 そのために常時国民の声を吸い上げ、それを分析して、それを党の方針または自分の政治活動に反映すべきだ。

 そのために私は
政治とインターネット
政治家のホームページとブログ拝見でも書いたように、政治家、政党のの日常活動をネットの場まで拡げることを提案したい。

 その骨子は
政治家、政党がもっと本格的にネットの社会に進出すること
・ホームページやブログは皆が飛びついて見るような面白いものにすること
・政治家が自分の言葉で自分意見を発信すること
・同志間や有力批評家やブロガーなどのとリンク、トラック・バックなどの工夫で広く読んで貰えるようにすること
訪問者の意見を聴く事
 そのためのコメントやメールなど発信しやすい工夫をすること
・その情報を収集→分析→体系化→フィードバックするシステムを構築すること(特に党の場合)、
・訪問者からのコメントには、形式的な受け取りの挨拶だけでなく、出来るだけまともな対応をすること
 そのために必要なら専従または半専従のスタッテを当てる。
 無視は支持者が逃げることに繋がる。
 逆に国会議員直接と思われる返事は支持者の固定化に繋がる。
 
そしてそれこそ国会議員がその支持者達の本当の代表となることを意味する。

 今の捩れ国会で各党とも世論の動きを見ながらの難しい国会運営を強いられている。
 少しのチョンボもマスコミから追求され、煽られる。
 それが思わぬ大きな振幅を生じる事は、小泉さん大勝、安倍さん大敗の例で明らかだ。

 とかく国会や相手政党の動きばかりに眼を奪われ余り起こりがちなチョンボを避けるためにも、一般世間から遊離しない支持者達の代表者としてその動きの変化とそれに直ぐ反応するネット社会の動きに眼を配ることも決して無意味なことではないと思う。

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