普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

建国記念の日の集会

2008-02-12 16:23:11 | 教育問題

[建国記念の日の集会]
 2月11日の建国記念の日に恒例の様に、神社本庁 
を中心とする「奉祝中央式典」と左派グループと日教組を中心とする、『建国記念の日』の反対集会が各地で開かれた。
(神社本庁:伊勢神宮を本宗と仰ぎ、日本全国約8万社の神社を包括する宗教法人)

 産経新聞の
賛否両派が集会 建国記念の日
では概要次の様に報じている。
 「建国記念の日」の11日、神社本庁などがつくる「日本の建国を祝う会」は明治神宮会館に約1300人を集め、「奉祝中央式典」を開催。小田村四郎会長は「戦後体制からの脱却を図るため政府が率先して祝賀行事を行うべきだ」と訴えた。
 市民団体「フォーラム平和・人権・環境」は千代田区内で約250人を集め、「『建国記念の日』を考える2月11日集会」を開き、上杉聡関西大講師が沖縄戦の記述をめぐる教科書検定問題について講演し、「旧軍を賛美する政治家などの右派勢力が私たちの愛国心をゆがめようとしている」と危機感を強調した。

[神道の指導者へ]
 神社本庁の「日本の建国を祝う会」は私の様な情報源の乏しい人にとっては神道関係者の殆ど唯一の社会活動のように見える。
 私は社会環境の劣化や世界の宗教問題が絡む紛争に対して、宗教界の人が立ち上がるべきだと何回か書いた。
 特に世界の宗教問題に絡む紛争については、唯一絶対の神を信じるキリスト、イスラム、ユダヤの各教を信じる人達の間では永遠に解決出来ない
 それに比して八百万神を信じる、詰まり真理は唯一つではないかも知れない、だから他の人の言う真理も一理あるかも知れないと言う、日本人の考え方の浸透しか、この種の問題の解決策にしかならないと思う。
 そしてその浸透の役割を担うのは日本の宗教界の人達と哲学者だと思うからだ。

 然し、私の頭の中にある宗教とは仏教しか考え付かなかった。
 何故なら、少なくとも戦後では神道を信じる人達の活動は「日本の建国を祝う会」以外見た事がないからだ。
 私は「建国記念の日」のたびに何時も思うのだが、今の日本の社会環境悪化を防ぐために仏教の指導者とともに、神道の人達も世界とは言わず、(何故なら神道は余りにも日本独特の宗教なので外国の人達には理解され難いから)国内でもっと活躍して貰いたいものだ。

[日教組へ]
 私はその建国記念の日に市民団体「フォーラム平和・人権・環境」のニュースを見るたびに、その集会の大部分を占める日教組の人達に聞いて貰いたい事を思い出す。
 特に彼らの「平和運動」に首を捻るからだ。

今の日本は平和か
 彼らが集会を開いた同じ2月11日にも、
 東京・足立区で4人死傷、無理心中か…52歳父親が遺書 
  
 名古屋の路上で会社員が男に腹を刺される 
   栃木県の警官の拳銃自殺 
などの報道がされている。

 この様な家庭内や路上での殺傷事件、家庭内暴力、凶悪事件の続発、交通事故や自殺の増加、日教組のホーム・グランドの学校でのイジメ、学級破壊、モンスター・ペアレンツの増加、精神的疾患に悩む教員の増加などなど、戦前や戦争直後など考えもつかなかった事だ。
 これで日本は平和と言えるのだろうか

本当の平和運動
 私も日教組と同じように軍国主義反対、戦争反対だ。
 然し、戦争がないことだけが平和だろうか。

 私は、日教組の平和活動が日常の社会生活の平和まで目指しているのなら、日教組の唱える平和活動は本物だと思う。
 もし日教組の人達が、仮に路上に立って何万と言う事故による死者を出さないために、交通事故撲滅運動を展開するとしたとき右翼の人達が邪魔をするだろうか。
 もし職を賭してでも日の丸や「君が代」に反対する位の情熱で、生徒達が学校で平和に過ごさせるために、問題生徒や父兄に当たったら世の中の全ての人達から喝采を浴びるだろう。

 私は上記の様々の社会環境悪化の原因は、行き過ぎた資本主義経済活動と戦後以来の教育にありと思っている。
 一口に言えば、権利重視、義務や責任の軽視、悪平等→生徒の甘やかし教育だ。
 私は日教組の元教師を知っている。
 温厚で立派な人柄な彼らから、何度も荒れた生徒や判らぬ父兄との取り組みの話しを聞いたが、何故そのような生徒や父兄が生れたかなど聞いたことがない。

 日教組の人達は今までやって来たことの総括して、彼らの活動がもたらしたもの良い所悪い所を取り上げてこの先の活動に活かすべきだと思う。

 然し私の言う事は多分机上の空論に終わり総括などしないか自分達の都合のよい点ばかり数え上げるだろう。
 そして、大変残念だが日教組は相変わらず平和を念仏のように唱えて、政府との対決姿勢をゆるめることはないだろう。

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