普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党と「たかじんのそこまで言って委員会」

2008-02-18 16:04:57 | 情報、マスコミ

[民主党など政党の問題点]
 昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で民主党の原口一博さんが出席して「民主党に欠けているもの」のテーマで意見が戦わされた。
・小沢さんの「海上給油は民主党にとっても国にとっても問題ではない」の問題発言の批判、
・自民、民主のどちらもばらばらだが、自民はいざとなれば政権と言う特権を守るために一致団結するが、民主は依然としてばらばら、
・岡田さん、前原さんが直ぐに代表を辞任したように、一番頼りになる若手が伸びない、
・政策を纏める中心人物がいない、その中心となるべき小沢さんが何故表にでないのか、
などなと言いたい放題の意見に原口さんはじっと聞いていた。
 恐らく他の人達の言う事が殆ど全て的を射たのだろう。

 その中で、私に次のような発言が印象に残った。
・勝谷誠彦さんは民主党が宣伝が下手な例として小沢さんなどの幹部が風で吹き飛ばされる、選挙用のポスターのことを上げていた。
 そしてそれを作った会社は利権のように何時も民主党から宣伝の仕事を取っている。
 そんなことで民主党が政権党の利権の追求ができるかと言っていた。

 私は昨年の民主党の支持率の分析
でぷぶりすてら"のワースト 5位の小沢さん、同6位の菅さん、鳩山さんが風に吹っ飛ばされる、例のコマーシャルで、票が伸ばせると民主党の人達は本当に思っているのだろうか。
と書いたが、勝谷さんの話しを聞いて、民主党の硬直的な体質があのような誰が見ても拙いCMを出すことになった理由が判った。

参照:民主党のCMと小沢さん

・続出する小沢さんへの批判の中で原口さんが、彼の良い所は、地方の票を伸ばすために、個人的に面接をして、国民の意見を吸い上げてきたことだと言った。
 たしかにそうだ。
 然し、私は一歩進めて、政治とインターネット 
政治家のホームページとブログ拝見で書いたように、党内に組織的にインターネット上の情報を集め、分析活用するシステムを作って党の活動が世論からかけ離れないように、さらには出来るだけ投稿してきた意見には返事を出す事で支持者を拡大すべきだと思う。

 私は何度もこのことをブログに書き、自民党や民主党にも投書したが当然のように無視され、結果的には、安倍さんは地域の疲弊の不満の声に気づかぬ裸の王様状態になった所を、小沢さんに突かれて大敗の一因を作ってしまった。

・パネラーの誰かから原口さんを攻撃しても仕方がないので、いっそ小沢さんを呼んだらと言うと、他の人が彼が来る訳がないと言っていた。
 私も同じ意見だ。
 何故なら小沢さんに限らず、鳩山さん、自民党の有力者は(多分、公明、社民党でさえ)皆本当のことや日本や政府が本当にしなければならないことを知っていて、政治的判断で(悪く言えば党利党略で)本音と違うことを言っていると思うからだ。
 例えば民主党の幹部の人達は、海上給油の問題が参議院で否決されても、どうせ与党が衆議院で3分の2条項を利用して可決するから「そうなっては困ると思っている」日米関係にひびが入らないことを始めから予想して居たからだと思う。
 詰まり、民主党も日米同盟を重視しているのに、その党首が米国に敢えて給油反対を宣言したり、(いくら民主党でも考えられない)実施不可能な給油の対案をちらつけせるわけないからだ。
 つまり極端に言えば民主党の幹部の大部分の人達は与党の姿勢に甘えてごねているだけだ

政党の幹部が同番組に出ない理由
 そして「たかじんのそこまで言って委員会」に民主党の幹部が出ないのは、もし出ると大勢のパネラーから言いたい放題言われて、(一部言い過ぎの所もあるが)その殆どが的を射ているから、つい上記のような本音がポロリと出てしまうのを恐れているからだ。
 特に小沢さんなどが出て、攻撃の的になれば党代表として本音は出せずに、ついうっかり「海上給油など問題がない」のように党にとって取り返しの付かない失言が出るのを恐れているからだ。
 だから少々本音が出てもそれは彼らの個人的な発言だとの言い訳できる民主党で言えば原口さん、自民党では平沢さんなど、党の運営に支障をきたさない人達の出席を黙認か或いは意図的に認めているからだ。

参照:可哀相な民主党員

[「たかじんのそこまで言って委員会」と週刊誌]
 「たかじんのそこまで言って委員会」はテレビ界の中では週刊誌的な役割を持っているように思われる。
 週刊誌とは言っても、勿論芸能関係の週刊誌でもなく、読売、朝日、毎日系の週刊誌でもない、週間文春や週間新潮のような雑誌系の週刊誌だ。
 そう言えばレギュラーの勝谷誠彦さん、準レギュラーの花田紀凱さんは週間文春の出身だ。

 マスコミの報道の傾向として良く言われるのは、彼らは弱い人達の為に政府や与党や大企業追求の使命感に駆られる余り、前者を善、後者を悪のレッテルを貼りがちなこと
   従って弱い立場の人にも非があっても眼を瞑って報道しないこと。
   それと宗教、左翼や関係の団体、労働組合、所謂弱い人達の問題点を殆ど報道しないことだ。

 今、教育問題がマスコミを賑わす時でも、それに大きく関わっている日教組の話しは全くと言って良い程出てこない。
 例の教科書問題で沖縄で11万の集会の報道の時に、沖縄の特殊事情やその裏の各種団体の動きなど殆ど報道をされない。

自己責任の問題
 古い話だが私の記憶にまだ新しいのは、イラクで高遠さん達3人が拉致された時のNHK始め各社のテレビから繰り返し、繰り返し報道した、拉致された家族の人達が、拉致されたの三人が政府のイラク入国禁止の勧告を無視して入国した責任を棚に上げた余りにも身勝手な発言に、多くの普通の人達を憤慨させた。
 それで政府、与党の人達が自己責任だと言いだすと、それまたマスコミの攻撃の種になった。
 何故こんな変な方向に話が拡がって行くのか、首を捻っていたところ、週刊誌で彼ら家族の後ろに左翼の政党や団体が付いていることを知って、ようやく全ての事情が判った。
  
詰まりマスコミはその事実を知っていても報道しなかったこと。
   私の言う拉致された弱い人達の側の問題点は流石に少しばかり報道したが、それより政府側追求の方に力点を置かれた事。
   そして、政府、与党の人達が自己責任だと言いだすと、ここぞとばかりに、マスコミの攻撃の方向が政府、与党の方に向いたことだ。

 テレビでは「たかじんのそこまで言って委員会」がその週刊誌と似た役割を担っていると思う。 

本当のことを知るために
  私たちは膨大なマスコミの情報に晒されている。
   その情報は新聞業界が言う様に必ずしも正確でなく、自社の主張に沿った報道に偏りやすい。
 そしてうっかりすると、彼らの主張に流されてしまう。
 そう言う一般の人達にとって同番組のパネラー達の大所高所からの批判は勿論だが、高藤さんの例にような報道の裏話など、小さなことの話しからも物事の本質が見えてくる意味で重要な情報源となっている。
 昨日の同番組でも韓国二世の崔洋一さんの、外国人にも参政権を与えるべきだとの意見に対し、台湾国籍の金美齢さんが反対から外国人でも色々な考えがあることが判るし、勝谷さんが一部の民団の人が特別の優遇処置をして貰っているが、この状況が無くならない限り参政権は反対だとの意見に対し、崔さんはその様な特例は即刻廃止すべきだと言っていた。
   これからも在日二世、三世の人達でもしっかりした意見を持っている人もいることを知れる。

 勿論、同番組も読売系のテレビの番組だし、公共性をもっているので、弱者の問題点などの発言などについてはある程度のブレーキがかかっているのは致し方ないことだ。
 ただこのようにユニークな番組には種々の方向から圧力もかかってくると思うが、これからも頑張って永続して貰いたいし、三宅久之さん、桂ざこばさん、宮崎哲弥さん達の歯に衣を着せない議論を続けていもらいたいものだ。

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