韓国では第17代大統領として李明博(イミョンバク)さんが就任した。
そして彼の就任式後の李さんと日本の福田さん、民主党の菅さん、元首相の中曽根さんとの会談の報道がされた。
[日韓会談]
福田さんとの会談の内容:
・首脳同士が相互訪問を重ねる「シャトル外交」の再開、4月中旬に大統領の来日
・未来志向の「日韓新時代」を構築
・北朝鮮の核開発問題については、日本、米国、韓国の3か国が連携の強化
・7月の北海道洞爺湖サミットの拡大対話に大統領を正式に招待
・EPA交渉の再開、エネルギー問題・中小企業政策などの協力など経済関係の強化
菅さんとの会談の内容:
菅さんが永住外国人への地方選挙権付与について、党内調整を急ぐ考えを表明
中曽根さんとの会談の内容:
・中曽根さんが日中韓3か国の友好・協力関係拡大のため3か国首脳会談開催を勧めたのに対し、李大統領は積極的な姿勢を示す
・中曽根さんが日韓両国の次世代政治リーダー間で交流を活発化のため相互訪問の機会を増やすよう協力を要請
以上並べて見ると、福田さんの会談内容は首脳会談としてはまあまあ、中曽根さんの言う事もよく分かるが、菅さんの会談内容はお粗末に尽きると思う。
小沢さんに続いて何故菅さんまでが韓国大統領に問題含みの外国人への地方選挙権付与について約束まがいのことをしたのか首を捻るばかりだ。
まるで余所の親に自分の家のことを言いつけにいった子供のようだ。
[日韓関係のこれから]
自らの理念とそのアヤフヤな立場から国民の眼を逸らすために、対日関係を悪化させた盧武鉉さんの後、実利外交を唱える李大統領の誕生は、日韓が両国関係の停滞を脱し、関係強化を再構築をするには絶好の機会だ。
李大統領はまた焦点の対北朝鮮政策について北朝鮮の核廃棄、韓国の拉致家族問題でも北朝鮮の対応次第では強い姿勢をとると言っている。
これも日本の対北朝鮮政策と良く似ている。
然し良い事ばかりではない。
厄介な竹島問題が横たわっている。
今までの反日政策は当面は引っ込めるだろうが、反日教育はどうするのか判らない。
過去の反日政策や反日教育が残した残差が直ぐに消えるとは思えない。
それと李大統領の「実利主義」だ。
前大統領の盧武鉉さんの政策は日本にとっては困ったものだったが、その政策は彼の理念に基づいたものだけに、判りやすく予測しやすかった。
李さんはその信じる実利主義で、経済問題に限らずあらゆる方面で、状況に応じて韓国の為にベストの利益を図るためには、どのような政策変更も厭わないだろう。
彼はその変化する政策が日本にとってどうあろうと先ず韓国の利益を優先するだろう。
これは一国の大統領としては当然のことだ。
日本は他国の信義に反したことを非難しても始まらない、日本もこれに対応して実利主義で対応して行くしかない。
もう一つ日本が抱えている問題は、戦後以来一貫して、「相手国がどのように出てこうと、どこまでも仲良くして行こう、そうしないのは皆日本政府が悪い」と言う、盧武鉉さん顔負けの凝り固まった平和主義者やそれを信じる政党がいることだ。
幸い報道によれば、韓国の反日教育にもかかわらず、日本で発行された本やマンガ雑誌が店頭に賑わしているそうだし、フィギュアスケートの四大陸選手権での浅田真央さんや安藤美姫さんたちの日本選手の演技に対して韓国選手に劣らない拍手をしてくれた観衆をテレビもみたよう、に若者達の意識も少しづつ変わってきているようだ。
参照:韓国観衆にも金メダル
然しその若者達もその激しやすい性格から例えば竹島問題のデモには日の丸を焼く若者に変わる可能性もある。
李明博大統領の方針が変わらないのか、変わるとすればどのように変わるか誰も判らない。
私たちは平和主義者の言う様に、何がなんでも仲良くではなく、韓国に対して菅さんのようにおもねることなく?、協調しながらも、時に応じて、是々非々の立場で言うべき事は言いながら、日本に一番近い大切な隣邦として付き合って行くべきだと思う。
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