今朝例の様に、原稿を書いたのは良いのですが、朝食後立ち上げて見るとそれが消えてしまっていました。実は書いたあと時間が余ったので今まで溜まった原稿を削除したつもりが今朝の原稿まで消してしまったていたのです。おまけご丁寧にごみ箱まで空にしていました。お蔭で泣きの涙で全てゼロから書き直し。年寄りの仕事はいつもこんな調子で能率がた落ちです。
外国人に対する地方参政権についてブログ上で議論が交わされている。
これが今問題になっているのは、95年の最高裁判決が、傍論部分で、永住外国人への地方参政権付与は憲法上、禁止されておらず、国の立法政策にかかわる問題としているからで、これが解釈の次第で賛否両論に別れている原因となっている。
[地方参政権付与のメリット]
私は条文の最高裁の傍論の「国の立法政策にかかわる問題」とあるので日本や政党にとっての参政権付与についてそのメリットとデメリットの点から考えて見た。
その前提として、民主党は北朝鮮の人達は考えて居ない様なのと、北朝鮮の人達が反対しているらしいので、在日の韓国の人達だけを対象で考えることとした。
参政権付与のメリット
日本:
・韓国との関係が良くなる。
・日本が人道を重んじる国としての評判が上がる。
公明党:
・支持母体の創価学会の朝鮮半島での布教活動が有利になる
・在日韓国人の支持を受ける。
民主党:
・法案提出により自民党と公明党の中がぎくしゃくしてくる。
・在日韓国人の支持を受ける。
デメリット
日本:
・多年の懸案の教育改革や米国や自衛隊基地問題、原子力発電所の設置など、地方の行政機関の協力を必要とする、日本の根幹に関わりまた非常な微妙な問題に、一部の韓国人の例えば反日感情など価値観の違う人達の影響力が大きくなる。
然も日本は地方分権の方に大きく梶を切っているところだ。
・日本の有事の際に、国と地方の協力が必要になるとき、韓国の人達が日本人と同じ考えで動いてくれるかどうが判らない。
自民党:民主党の法案提出により自民党と公明党の中がぎくしゃくしてくる。
[外国人参政権付与の問題点]
・前述のようにこの議論の基礎となる憲法解釈があやふやだ。
2月23日の読売新聞の社説では、
1995年の最高裁判決は、憲法15条の公務員を選定・罷免する権利は、日本国籍を持つ「日本国民」にある、と明示した。地方自治体の首長や議員を選ぶ「住民」も「日本国民」としている。
憲法は、地方も含め、外国人の参政権を明確に否定している。地方自治も憲法に基づく秩序の一環だ。憲法に反することは許されない。
地方参政権付与論が蒸し返されるのは、95年の最高裁判決が、傍論部分で、永住外国人への地方参政権付与は憲法上、禁止されておらず、国の立法政策にかかわる問題としているからだ。
だが、傍論は明らかに本論と矛盾し、法的拘束力もない。傍論を根拠にした地方参政権付与の主張は、無理がある。
と憲法違反の立場を取っている。
・前に書いたように、民主党は国交のない北朝鮮の人達は対象にしていないようだし、朝鮮総連が反対していても、北朝鮮の人達の一部が参政権を得たいと言ってきたときに、同じ在日の人達に公平に同扱うか問題になる。
・日本、韓国の相互主義の立場から言えば韓国在住の日本人で参政権を持つのは約百人に対して在日韓国人の対象者は約40万にも達することを考えると、韓国の場合は日本人の意見は全く無視できるのに対して日本では韓国人の意見は無視できない。
これで実質的に相互主義で両国がフェアな利益を得られるとは思えない。
・在日の韓国や北朝鮮の人達に対しては植民地時代からの歴史を考慮して参政権の問題を考えるべきだと言う意見がある一方、それに対して勝谷誠彦さんなど下記のような在日の人達への特権で既にら報いているのに、さらに参政権を与えるなら、彼らへの特権を無くすべきだと唱えている人もいる。
在日の人達への特権
職業の選択や財産の形成に関しての制約や日本国籍取得へのきわめてゆるやかな制約、 入国時の指紋押捺、顔写真提出の免除、両国間の自由通行権、教育面での優遇、施設への減免税特権 (Wikipediaより)
このような事の全てまたは一部は散々論議されて来た事だろう。
[首を捻る小沢さんの行動]
私がここで改めて取り上げたいのは、民主党の小沢さんが外国人参政権付与について
・これだけの多くの問題点があること、
・日本にとっての小さいメリットに対して大きなデメリットが予想されること、
・然も党内にも多数の慎重派がいながら、
何故わざわざ韓国迄行って、李明博次期大統領と会談し、法案の早期の国会提出、成立の約束と取られる発言をしたかだ。
これは彼が海上給油反対を米国大使に宣言したのと同じ路線だ。
私はこの根底には小沢さんの頭の中には、日本のためより民主党の政権奪還しかないように見えて仕方がない。
次期政権を狙う党の党首としてもって慎重な配慮が必要だと思う。
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