[世界の動きと日本]
大戦前
有力国:多くの植民地を持つ西欧諸国、植民地から独立した米国、共産主義国家のソ連
中国:英国、ロシヤ、日本などから諸外国から弄ばれていた
インド:英国の植民地
東南アジア:タイなど極く少数の国を除いて、殆どが欧米の植民地
日本:樺太、朝鮮半島、台湾を持ち、満州を事実上支配していたが、西欧諸国から領土拡張政策でパッシングを受けていた
大戦後
有力国:植民地を無くしてやや力が衰えた西欧諸国、世界のリーダーとして躍り出た米国、ソ連、米国と西欧諸国、ソ連との間の冷戦時代
中国:共産主義国家となる
東南アジア:植民地から開放
韓国:独立、台湾:独立宣言
東南アジアとインド:すべて独立
日本:米国から占領→事実上の軍事保護国
日本は世界的な植民地開放の引き金を引いたが、侵略国のレッテルを貼られた。(勿論これで日本の行動を正当化することは出来ない。)
ソ連の崩壊
詳細省略
低迷する共産主義国家は日本やドイツの経済発展→世界への影響と発言権の増大を見て市場経済の優位さを学んだ。
その一方日本はエコノミック・アニマルと批判され兎小屋と揶揄された。、
現在の大勢
有力国:EUとして纏まっている西欧諸国:世界のリーダーを自認する米国、石油資源で復活したロシア、資本主義経済を導入発展著しい中国、中東の産油国
東南アジアの一部、韓国、台湾:先進国の仲間入り
東南アジアの一部:発展途上国
インド:大きな発展が予想される途上国
日本:米国の事実上の軍事保護国、世界第二の経済力保持
日本を一部の国や人達から、米国の属国、何番目かの州、飛び地と軽視されている。
日本は米国との安全保障、貿易の米国依存などの関係が薄れれば、世界から孤立する懸念がある、それかと言ってEUのように同じ価値観をもつ似た様なレベルの国は近隣には韓国以外にはない。
その韓国は反日政策を取っている。
[予算教書からみる米国の現状]
日本に一番の影響力を持つ米国は現状は最近発表された予算教書によると
歳出総額は米史上最高の3兆1000億ドルを計上
08年度と09年度の財政赤字はともに07年度の2.5倍超の約4100億ドルに達した。
一方、国防予算は08年度比7.5%増の5154億ドル、アフガニスタンやイラクでの「対テロ戦費」として700億ドルを計上
サブプライムローン問題に対処する大型減税や成長鈍化による税収減を見込んだ歳入減を高齢者の医療保険など社会保障費を圧縮することで埋め合わせる方針
と過去最悪の数字を示している。
そして、01年度以降、対テロ戦費の総額は8700億ドルを越しているそうだ。
以上から読めることは
・米国経済を支えて来た、住宅建設のバブル破綻後は異常な米国特有の大量消費しか経済を支えるものがない、それを可能にするドルと言うペーパー・マネーによる世界金融の支配も何時まで続くから判らない。
言い換えれば、世界を引っ張ってきた米国経済の土台がぐらつき始めたこと、そして米国型市場経済が行き詰まりかかっていることを示すのではないか。
・そう言う財政状況の中で依然として世界最大の国防予算を持ち武力による国際社会への影響力を保とうとしている。
[日本のこれから]
日本はこのような世界情勢の変化、
・EUの安定化、ロシヤ、中国の独自路線と言う勢力圏の形成、
・格差の拡大、コントロールの効かないオイル・マネーなどの巨大金融資本の独りあるき、資源の枯渇、世界環境の悪化などの米国型市場経済の影の部分の悪影響の増大、
と国内情勢、例えば、
・中国台頭に伴う企業の競争力の強化→授業員コストの節減→給与の安い非正規労働者の採用→社会格差、貧困の問題の発生、
・凶悪事件、家庭内殺傷事件の続発、モンスター・ペアレンツの発生、社会・地域格差の増大などの日本社会環境の悪化
などに関わらずに、
・相変わらずに米国一本槍の安全保障、
・経済成長路線の追求
を目指している。
日本は前に書いた様に、他国から様々な批判を受けながらも何らかの形で世界に貢献してきた。
日本は大戦前の独自路線の失敗を二度と繰り返さない様ように、世界との孤立化を避け、信頼のおける国々と協力して、他国から尊敬され、感謝されながら世界に貢献できる国になって欲しいものだ。
これは言うのは易いが行うのは非常に難しく微妙な問題を含んでいる。
日本は長期的な視野のもと、世界情勢の変化とその原因を的確に把握して、的確かつ基本的な戦略を研究する必要があると思う。
参照:
石油問題と米国との関係の見直し
日本経済と社会問題の見直し
これからの日本の役割(狭い国土で得たノウハウを活かせ)
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