[世論調査が示すもの]
19日に読売新聞が世論調査の結果 を発表した。
・福田内閣の支持率
1.支持する 38.7(前月より6.9減) 2.支持しない 50.8 (同9.2増)
・支持しない理由をリストから、2つ
1.政治姿勢が評価できない 47.9
2.経済政策が期待できない 37.0
2.安定感がない 27.6
3.首相が信頼できない 27.8
・どの政党を支持
1.自民党 32.6(前月より2.9減) 2.民主党 20.0 (同3.1増)
・衆議院選挙の比例代表選挙では、どの政党に投票するか
1.自民党 30.1 2.民主党 25.5
・福田首相について印象に近い方を順に4つ
1.政策について国民への説明が足りない 80.0
2.信念や持論がはっきりしていない 69.5
(福田さんのまあまあ主義が国民に理解されていない)
3.内閣や与党に対して指導力を発揮していない 68.6
(最近の例では国会の閉塞状態に関わらず、国土交通省とそれに引きずられているように見える冬柴さんをリード出来ず、党内の道路族の抵抗を抑え得られない福田さんを国民は見ている。)
4.内閣や与党に対して指導力を発揮している 24.9
・福田内閣は、最近の経済状況の変化に、適切に対応していると思うか
1.そう思う 19.3 2.そうは思わない 74.9
・道路整備のために、ガソリン税の税率を暫定的に上乗せすることを、法律の期限が切れる3月末以降も続ける方がよいと思か、それとも、やめる方がよいと思うか。
1.続ける方がよい 29.4 2.やめる方がよい 62.1
・ガソリン税の上乗せを続ける法案について、与野党は、法案の修正に向けて歩み寄り、合意すべきだと思うか、そうは思わないか。
1.そう思う 60.4 2.そうは思わない 30.
・国会での民主党の対応を、全体として、評価するか、評価しないか。
1.大いにまたは多少は評価する 40.1 2.全くまたはあまり評価しない 53.1
この結果を綜合的に見ると形勢は明らかに民主党に有利な情勢で、国民は民主党に一度政権を取らせても良いかも知れないと思い始めているようだ。
[菅さんと東国原さんの対決]
昨日、民主党の菅直人さん、同じく前北海道ニセコ町長の逢坂誠二直人さん、全国知事会長の麻生渡福岡県知事と東国原英夫知事らが19日、都内で道路特定財源の是非をめぐり公開討論に臨み直接対決した。
民主党の主張はどの道路を作るのか、そしてその優先順位を決めるシステムを作るべきだと言い、知事側は道路建設の財源を確保して貰いたい、そして民主党はそのための具体的な対案を作るべきだと主張した。
民主党側は知事側の道路建設の財源を確保の主張に付いてテレビで聞いた範囲では無視したまま、知事達が暫定税率を維持を言うのはこれに反対すれば国土交通省から睨まれるのが怖いからだ、この点からも民主党の主張する道路建設に関するシステムが必要だと力説した。
この勝敗については、私の持論の「民主党は政権を狙う責任政党として暫定税率延長に反対する以上は対案を出すべきだ」と言う立場から言えば、知事側が明らかに有利だと思うが、これについては何度も書いているのでこれ以上は省略する。
[もし民主党が政権をとったら]
皆さん、民主党が政権を取ったら誰が一番喜び、誰が一番がっかりすると思いますか?
喜ぶのは日教組と自治労と思いませんか?
そしてがっくり来るのは国土交通省と思いませんか?
おまけにもし輿石東さんが文部科学大臣になり、自治労出身の相原久美子さんが総務大臣にでもなれば、日教組も自治労も我が世の春がきたと有頂天になるだろう。
私など考えるだけで寒気がしてくるのだが。
勿論、天下の民主党だから多分そう言うことはしないだろう。
現に、同党のネクスト大臣には文科大臣に小宮山洋子さん、総務大臣に原口一博さんを当てている。
これは評判の悪い左派系の議員は引っ込めて、国民受けの良い原口さんのほか、岡田克也さん、前原誠司さん、浅尾慶一郎さん、長妻昭さんなど国会審議の表舞台や、マスコミの場に立てるの同じ手法だ。
彼らは細かな相違はあるが、基本的には自民党の人達と余り変わらない価値観を持っている。
だからテレビなどの討論でも、意見を戦わす間に視聴者になんとなく折り合いがつけられそうな気持ちにならせるが、それが党の意見となると180°近く変わるのが不思議だ。
参照:可哀相な民主党員
それを考えると、いくら小宮山さんや原口さんクラスの人達がやる気があっても、今のように党利党略が全てに優先する同党で、戦後から引きずってきた問題の教育改革や、半世紀の間築いてきた官僚天国を打破出来るだろうか。
政権交代のメリット
唯一の希望は、野党時代の民主党のように文句は言っても対案を出さない事、出してもその対案が実現不能なことなど政権党としては許されないため、現実的な政策を考えざるを得ないことを政権担当政党として経験すること。
そして、あれだけ菅さんが言い、国会でも追求しているのだから、国土交通省の中に踏み込んでその主張するようにどの道路を作るか、どれを優先するかなどシステムを作ること、自民党の道路族との永い腐れ縁を切ることだ。
これこそ良く言われる政権交代のメリットの一つだ。
どうか民主党が政権を取ったときに腰砕けにならないように希望する。
政権交代のデメリット
逆に政権交代のデメリットは、交代する政権がそれを担うような能力と責任感がない時だ、東国原さんが言うように信用できない党が政権を取れば、その代償は大きい。
特に、世界ではグローバル経済の行き詰まりの傾向、中国などの新大国の誕生、米国の対外政策の変更の気配、国内では少子高齢化の進行に基づく福祉政策の見直し、社会の劣化、社会・地方・収入の格差の増大、いつまでも減らない膨大な借金などの諸問題に解決のためには、今こそ現実的な先を見据えたしっかりした党が政権を取る必要がある。
それは現在の自民党にも言えることだが、民主党は政権が何となく手に届きそうな感じになった今こそ政権奪還一本槍だけでなく、政権を取ったときに備えて、その姿勢や政策の見直しをするべきだと思う。
参照:カテゴリー → 福田内閣
民主党
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
人気ブログランキングへ
政治ブログへ