【白浜の名勝、三段壁。この海の彼方に鬼ケ島はあるのか?】
『後の鬼ケ島』 詞:海野 厚
鬼ケ島小島はどこかいな
ぽかぽか日南の海の中
春風時分にゃ 花ざかり ♪♪
鬼ケ島小島はどこかいな
そよそよ 小風の離れ島
お祭り時分にゃ 笛太鼓 ♪♪
鬼ケ島小島はどこかいな
うらうら明るい浪の上
お月見時分にゃ 雁の声 ♪♪
鬼ケ島小島はどこかいな
こんこん小雪の降る小島
餅つき時分にゃ 杵の音 ♪♪
昨年、ある放送局のプロデューサーからCD3枚が届いた。
誰から伝わったのかは不明だが、依頼文と共に。
和歌山の片田舎に音楽が好きな中年がいるよ。
そしてその人なら、コメントを書いてくれると。
2枚は今、その方が力を入れているグループのCD。
音楽何でも好きなまっちゃん。CDを無料送付。嬉しいね。
もちろん感想もメールで送ったし、ブログにもアップした。
しかし、もう一枚のCDのことは、ご免。忘れてた。
タイトルは、「柱のきずは、おととしの海野厚作品集」。
大正時代。子供たちのための歌を模索する人々が
作品を作りはじめた。そして、平成十九年。
厚の母校・○○小学校の子供たち総勢五百人が歌った!。
CDジャケットに、そう記されている。
何と送ってくださった方の伯父さんだったのだ。
聞いてビックリ。まっちゃんの子どものための歌と
相通ずるところが多々見られたんだよ。
海野 厚さんは、童謡作家、俳人。本名は厚一。
俳号は長頸子。静岡県(現在の静岡市駿河区)の出身。
旧制静岡中学卒業後、早稲田大学に入学。
童話雑誌「赤い鳥」に投稿した作品が
北原白秋に認められ童謡作家となる。
俳句同人誌「曲水」にも参加。
中山晋平らとともに「子供達の歌」を出版。
雑誌「海国少年」の編集長も務めた。
『おもちゃのマーチ』 詞:海野 厚
やっとこ やっとこ 繰り出した。
おもちゃのマーチが、ラッタッタ。
人形の兵隊、勢ぞろえ。
お馬も、犬も、ラッタッタ。 ♪♪
やっとこ、やっとこ、ひとまわり。
キューピーも、鳩も、ラッタッタ。
フランス人形も、とびだして、
笛吹きゃ、太鼓が、
キューピーも、鳩も、ラッタッタ。 ♪♪
28歳の若さで、結核で亡くなってしまったため
作品数は多くない。
彼の母校には「背くらべ」の歌碑が建てられている。
天才の生涯は皆、波乱に富み短いのだ。
しかし、この詩もあの詩もこの方の作品とは?
昔から、将来日本を背負う子ども達のことを考え、
その子ども達のための歌を作っていた人はいたのだ。
いつの世も子どもは宝物だ。そうだよね。
『背くらべ』 詞:海野 厚
柱のきずは、おととしの、
五月五日の、背くらべ。
粽たべたべ、兄さんが
計ってくれた、背のたけ。
きのうくらべりゃ、何のこと。
やっと、羽織の紺のたけ。 ♪♪
柱に凭れりゃ、すぐ見える、
遠いお山も、背くらべ。
雲の上まで、顔だして
てんでに背伸していても、
雪の帽子を、ぬいでさえ、
一はやっぱり、富士の山。 ♪♪
そうです、今日の音楽。童謡です。下↓をクリックしてね。
※著作権保護のため、所々に手を加えております。
【まっちゃんも、こんな詩を書きたいネ。才能無い事承知の助。】
※伴奏はシンセサイザーだ。まっちゃんの様なプロもいるんだね。