【いま、地球が、すべてが美しい。空と海を夕日に染めて。】
日本の夕陽百選という言葉をよく聞くよね。
これは、NPO法人「日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会」が
選定する、夕陽の名所のこと。2005年に選定されたらしい。
この「夕陽百選」の目的はもちろん天然の自然美を
賛辞しているには違いないんだけど、
あくまで観光に着目しているんだね。
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その証拠といっちゃあ変だけど、
「日本の夕陽百選選考委員会」と言うのがあって、
全国で「夕陽百選」と呼ばれている200ケ所の名所の中から
第1次・第2次・第3次もあわせ64ケ所が選定されたんだって。
そして、第4次で新しい4ケ所が選ばれたらしい。計68ケ所。
この目的は、あくまでも夕陽を天然の観光資源として
考えているところだ。観光地に客を集客するというのが
何か見え見えのような気がするんだよね。
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その証拠に「日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会」なのに、
あまり朝日に重点を置いていないんだよね。何しろ
選定されたところは観光地だもんね。
夕陽は観光で訪れ、ロマンチックに見ても、朝日の昇る頃は
皆、ホテルの部屋でまだ夢の中の人が多いもんね。
恥ずかしながら、これも最近知ったんだけど
1999年に和歌山県観光連盟では
「和歌山県の朝日・夕陽100選」を選定していたんだね。
観光連盟だから、勿論観光目的に選定されたと思いきや
これは「最近の小・中学生の40%以上が日の出や日没を
見たことがない」という調査結果に象徴されるように
現代人は朝日や夕陽の感動を忘れてしまったのではないかと
いう問題意識から、県内各地で朝日や夕陽が美しく見える
場所を選定し、もう一度太陽をしっかりと見つめて
もらおうという目的で、計画されたらしいんだ。
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「和歌山の昇る朝日に希望と元気を!!
送る夕陽に感謝と感動を!!。」
和歌山県内を車で走っていると、シルバーのツノのような
オブジェを見ることがあるんだけど、これが
朝日・夕陽百選の目印なんだ。結果的には、
そこが観光地や名所に繋がることになるんだけど
選定の着眼点が「自然への感動」というのが素晴らしいと
私、まっちゃんは個人的に思った次第であります。
【このオブジェ「朝日・夕陽百選」と記載。両方は数少ないのです。】