【立て板に水のごとく言葉を使う人は羨ましい。し・か・し、ニャー】
言葉は、それ自体は無力な存在だよね。
お金のように物が買えるわけではないし、
パンのように食べられるわけでもない。
だけど現実には言葉が、人間関係を動かし
売買契約を成立させる。恋愛や結婚さえ、その第一歩は
言葉の交換で始まる。私達の生活、人生は、
言葉の力なしにはやっていけないんだよね。
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言葉の力はどこから湧いてくるのか。
T大学専任講師のA.I.氏によると
言葉の力は「裏打ち」からだと言うことだ。
例えば、私達が気軽に電話や口頭で人と会う約束をするのは
相手が必ず来る、時間を守るという信頼関係に
裏打ちされるからだと述べている。
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となると、政治家と国民の関係も同じだよね。
約束を守る人、という信頼関係を国民との間に
築いた政治家は政治生命も長いもんね。《今はどうなんだ?》
不得意分野だけど、言葉の力の源泉が裏打ち
によっていることを端的に示すのは法律だろうね。
法律は、まぎれもなく言葉でできている。
法律に違反して罪を犯せば、警察に逮捕され、
裁判にかけられる。有罪となれば有無を言わさず監獄に
入れられる。警察や司法の強制力が
法律に力を与える。これこそ言葉の力の「裏打ち」だ。
次に言葉が力を持つにはシンブルに
言葉を使うことが重要だ。ということになるね。
シンプル。同じことを言うならできるだけ短く言うと
いうことだね。ずいぶん昔、A新聞の天声人語に
「どこ」 「ゆさ」という会話が紹介されていたよね。(古~い?)
「どこへ行くのか」「湯に行くのだ」というのが
会話の意味だった。
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さらに、最も短い日本語の会話として
「け」に対して「く」と返すと別の新聞のコラムにもあったよ。
「食べなさい」「食べます」の意味だそうだ。
雪国の会話で、長くしゃべっていると雪が口に入って
しまうかららしい。日本語の豊かさと膨らみを
再発見すると書いてあったことを思い出しましたね。
しかし同じコラムの最後に「一方で政治家の言葉の軽さが
指摘される。が、政治は刃の代わりに言葉を使った戦いだ。
寡黙は困る。言葉を尽くして説明してほしい問題が多い。」と
結んであった。(同感であります。)
仕事の文章や言葉には力がなくてはいけない。必要最小限に
言葉を惜しむとき、一語にこもる伝達エネルギーは最大になる。
言葉は増やすほど説得力は弱まるのだ。
災害現場等の緊急を要する場合の指揮、命令、
コミュニケーションの要諦は「シンプル」であることだ。
シンプルこそ言葉のエネルギー活用の鉄則なのだ。
ただし、言葉足らずは問題外であるのだニャー、、、。
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【言葉と現実の一致を心がけるってとても難しいことなんだね。】
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