ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

気仙沼音頭

2018年09月18日 | 珠玉

 今日は私が管理者を務める、なめとこデイサービスの敬老会だ。

一日の定員40名のところへ40名全員がいらしているうえに職員まで加わって、ホールは大変な熱気に包まれている。

NPO法人なごやか理事長も出席しており、相談員たちの制止を振り切って、利用者様お一人お一人へお茶を注いで回っている。

 職員たちによる踊りの余興が終わったところで、一人の女性利用者様から、『気仙沼音頭』をリクエストする声がかかった。

あいにく、三橋美智也が歌ったこの古いご当地ソングで盆踊りをした経験のある職員は私を含めて誰もおらず、しばし気まずい沈黙が流れていたのだが、「じゃあ、僕が踊りますか、みな見よう見まねであとについてくるといい」と理事長が前へ進み出た。

調子はずれの音頭をうなり、手踊りしながら彼は利用者様の席の間を練り歩き、私たちもその後ろにつき従う。

足腰の丈夫な利用者様が我も我もと席を立って列に加わる。

珍妙な大名行列のようで、恥ずかしいのだか、楽しいのだか、よくわからないながらも、大笑いしている利用者様がたのお顔を見て、私はこの一瞬が忘れられない思い出になりそうな気がしていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする