このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今年の七夕は小雨模様か、と庭に出て夜空を見上げた。
「それまでは晴れ男の責任ではないわよ。」
頭の中で声がしたので振り返ると、浴衣姿のざしき童子が立っていた。
きみか。こないだのおまんじゅうのことは申し訳なかった。
ちょっとイライラして。
「いいの、イライラするかどうか見たかったから。」
いたずらっぽく笑っていて、これでは怒ることもできない。
その笑顔は、僕を素直な気持ちにさせた。
「今年はちょくちょく会いましたね。
牽牛より、好成績ですね。」
ざしき童子は嬉しそうにうなづいた。
「よかった、紳士のあなたに戻ってくれて。
お望みのようだから、またちょくちょく現われるわね。
私はおしとやかな織女と違って、来ようと思ったら天の川を泳ぎ渡っちゃうかもよ。」
なんてはねっかえりな。