ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

底脱ノ井

2022年09月12日 | 珠玉

 「千代能がいただく桶の底ぬけてみづたまらねば月もやどらず」

 

 鎌倉の観光名所に「鎌倉十井」(かまくらじっせい)という、由緒ある10か所の井戸がある。

そのうちの一つ、扇ガ谷の海蔵寺の入口にある底脱ノ井(そこぬけのい)は、なかなか面白いいわれがある。

井戸跡の立て看板にその来歴が記されている。

 

 この安達千代能(野)のわだかまりとは、鎌倉時代末期、元寇の後、父である安達泰盛と一族が政敵平頼綱に討ち取られ、夫北条顕時も失脚して下総の国に蟄居させられた「霜月騒動」によるものだ。彼女自身は出家して無学祖元(円覚寺の開山)の弟子となった。

 その後、平頼綱が「平禅門の乱」で討たれると北条顕時は幕政に返り咲き、生涯にわたって執権北条貞時に重用された。金沢文庫の創設者とも言われている。

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