山響のオール・モーツァルト・プログラムのためにほとんどずっとモーツァルトですごした日々、その反動で厳しくも力強い、バルトークの音楽をずっと聞いておりました。今回は特に、1936年にスイスのバーゼル室内管弦楽団のために作曲された「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」略して「弦チェレ」です。
この曲、最初に(1973年)親しんだLPは、廉価盤で再発売された、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団の演奏による、ビクター盤(RGC-1022)でした。フィルアップされた「ハンガリアン・スケッチ」とともに、ずいぶん長い間親しみました。その後、某全集の分売と思われるCD(CDBV-48)を入手、さらにLiving Stereoシリーズの中にSACD(82876-613902)を発見して購入、同じ録音を三枚も持つにいたりました。(もっとも、うち1枚は常時車の中に置いてあります。)
第1楽章、アンダンテ・トランクイロ。どこかミステリアスな雰囲気を持った、静かで緊張感に富む音楽です。
第2楽章、一転して、力強いアレグロ。軽妙な弦楽器群の動きの中で、打楽器とともにピアノが活躍します。これほど切れの良いリズムの弦楽器群を聞くことは、そうそうはありません。
第3楽章、アダージョ、まるで拍子木のような始まり。やはりミステリアスな雰囲気を持った音楽が始まりますが、木琴、チェレスタ、ハープ、ピアノなどの楽器が雰囲気を盛り上げます。終わりもまるで拍子木のように終わります。
第4楽章、アレグロ・モルト。エネルギッシュな速い楽章です。ピアノが旋律を奏でる楽器としてではなく、打楽器として扱われているのがよくわかります。
この曲の録音は、1958年12月に、ペーター・デルハイムとリチャード・モーアをプロデューサーとして行われたとの記載があります。ステレオ初期ですが、特に耳障りな要素は感じられず、息を呑むような緊張感に満ちた演奏に驚くばかりです。
■演奏データ
I=7'00" II=6'58" III=6'56" IV=6'41" total=27'35"
この曲、最初に(1973年)親しんだLPは、廉価盤で再発売された、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団の演奏による、ビクター盤(RGC-1022)でした。フィルアップされた「ハンガリアン・スケッチ」とともに、ずいぶん長い間親しみました。その後、某全集の分売と思われるCD(CDBV-48)を入手、さらにLiving Stereoシリーズの中にSACD(82876-613902)を発見して購入、同じ録音を三枚も持つにいたりました。(もっとも、うち1枚は常時車の中に置いてあります。)
第1楽章、アンダンテ・トランクイロ。どこかミステリアスな雰囲気を持った、静かで緊張感に富む音楽です。
第2楽章、一転して、力強いアレグロ。軽妙な弦楽器群の動きの中で、打楽器とともにピアノが活躍します。これほど切れの良いリズムの弦楽器群を聞くことは、そうそうはありません。
第3楽章、アダージョ、まるで拍子木のような始まり。やはりミステリアスな雰囲気を持った音楽が始まりますが、木琴、チェレスタ、ハープ、ピアノなどの楽器が雰囲気を盛り上げます。終わりもまるで拍子木のように終わります。
第4楽章、アレグロ・モルト。エネルギッシュな速い楽章です。ピアノが旋律を奏でる楽器としてではなく、打楽器として扱われているのがよくわかります。
この曲の録音は、1958年12月に、ペーター・デルハイムとリチャード・モーアをプロデューサーとして行われたとの記載があります。ステレオ初期ですが、特に耳障りな要素は感じられず、息を呑むような緊張感に満ちた演奏に驚くばかりです。
■演奏データ
I=7'00" II=6'58" III=6'56" IV=6'41" total=27'35"