存命時には、かの大バッハよりも高名で、膨大な音楽を残したテレマンという作曲家は、私にとっては馴染みの薄い存在でした。テレマンの音楽に親しむようになったきっかけは、間違いなくナクソスの「ヴィオラ協奏曲、リコーダー組曲」等のCDです。エトリンガー指揮カペラ・イストロポリターナの演奏で、1988年6月、スロヴァキア、ブラティスラヴァ、モイゼス・ホールにおけるデジタル録音です。長く聴いてきたこのCDから、ヴィオラ協奏曲ト長調を取り上げます。ヴィオラ独奏は、ラディスラフ・キセラーク(Ladislav Kyselak)という人のようです。
第1楽章、ラルゴ。弦楽合奏の穏やかな始まりです。ヴィオラ独奏が登場すると、華やかさのない、地味な楽器なのに、なぜか魅力的な音に魅了されます。
第2楽章、アレグロ。速く活発な楽章です。典型的なバロック協奏曲のようですが、強弱の対比を生かした、面白い音楽になっています。
第3楽章、アンダンテ。少しだけ嘆きの要素も取り入れた緩徐楽章です。
第4楽章、プレスト。再び速く活発な音楽となります。ヴィオラの独奏部分は、中声部の魅力にあふれ、活発な動きに躍動感があります。
指揮者のエトリンガーは、ナクソスの記載によれば、次のような経歴の持ち主のようです。
ふむふむ。1958年にオーストリアのブレゲンツに生まれ、17歳で初のコンサートを指揮したとのこと。ウィーン音楽院で指揮と作曲を学び、その時にはすでにかなりの経験を得ていたそうな。1983年、ミラノのグイド・カンテルリ指揮者コンクールにおいて、最年少のファイナリストとなったとのことですので、録音当時は40前の若手(中堅?)指揮者ということになります。
ソリストのラディスラフ・キセラークについて検索してみると、こんな記述(*2)がみつかりました。
なるほど、指揮者とは二歳違いのようですので、まずは同世代の共演ということになるようです。
(*1):リヒャルト・エトリンガー~Naxos Music Library-アーティスト
(*2):ラディスラフ・キセラーク~あの人検索SPYSEE
第1楽章、ラルゴ。弦楽合奏の穏やかな始まりです。ヴィオラ独奏が登場すると、華やかさのない、地味な楽器なのに、なぜか魅力的な音に魅了されます。
第2楽章、アレグロ。速く活発な楽章です。典型的なバロック協奏曲のようですが、強弱の対比を生かした、面白い音楽になっています。
第3楽章、アンダンテ。少しだけ嘆きの要素も取り入れた緩徐楽章です。
第4楽章、プレスト。再び速く活発な音楽となります。ヴィオラの独奏部分は、中声部の魅力にあふれ、活発な動きに躍動感があります。
指揮者のエトリンガーは、ナクソスの記載によれば、次のような経歴の持ち主のようです。
The Austrian conductor Richard Edlinger was born in Bregenz in 1958 and directed his first concerts at the age of seventeen.
He completed his studies at the Vienna Academy in conducting and composition in 1982, by which time he had already acquired considerable professional experience. He was the youngest finalist in the 1983 Guido Cantelli Conductors’ Competition at La Scala, Milan.
ふむふむ。1958年にオーストリアのブレゲンツに生まれ、17歳で初のコンサートを指揮したとのこと。ウィーン音楽院で指揮と作曲を学び、その時にはすでにかなりの経験を得ていたそうな。1983年、ミラノのグイド・カンテルリ指揮者コンクールにおいて、最年少のファイナリストとなったとのことですので、録音当時は40前の若手(中堅?)指揮者ということになります。
ソリストのラディスラフ・キセラークについて検索してみると、こんな記述(*2)がみつかりました。
1956年ブルノの音楽一家に生まれる。76年ブルノ音楽院を卒業し、プラハ・アカデミーに入学。79年チェコ文化賞主催のコンクールで優勝。その後マン島(80)、ポースマスコンクール(81)弦楽四重奏部門で栄誉を与えられる。86~89年にヴィオラをPardubice音楽院で教えた後、スロヴァーク・フィルハーモニーオーケストラのヴィオラの首席に迎えられる。後、ブルノのヤナーチェク・アカデミーの教授を経て、89年よりヤナーチェク弦楽四重奏団に参加。現在チェコの誇るヴィオラ奏者として、多くのレコーディング、ソロ活動、室内楽コンサート等でヨーロッパ、アメリカ等で活躍中。
なるほど、指揮者とは二歳違いのようですので、まずは同世代の共演ということになるようです。
(*1):リヒャルト・エトリンガー~Naxos Music Library-アーティスト
(*2):ラディスラフ・キセラーク~あの人検索SPYSEE