師走の日曜日、山形市のテルサホールで、山響こと山形交響楽団(*1)の第233回定期演奏会を聴きました。本日の曲目は、
というものです。
第1曲、ドヴォルザークの「交響的変奏曲」。楽器配置は、ステージ左から、第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(7)、コントラバス(4)、フルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(2)、ホルン(4)、トランペット(2)、トロンボーン(3:うちバストロンボーン1)、ティンパニ、コンサートマスターは犬伏亜里さん。ドヴォジンスキさんは、燕尾服ではなくて、黒い柔らかそうな上着です。若いドヴォルザークが作曲した主題と25の変奏、フィナーレを含めれば全部で27曲が奏されます。演奏される機会は少ない曲だそうですが、けっこういい曲(*2)で、多彩な音色です。
第2曲、マルティヌーの「チェロ協奏曲第1番」。チェロの遠藤真理さんは、朱色と白のドレスで登場です。朱色に金色の模様が入って両サイドが開き白い裾がのぞく、まるで巫女さんみたいな衣装ですが、胸に金色のリボンがあるので、やっぱり巫女さんではないですね~
(^o^)/
楽器配置は基本的に同じで、左後方に打楽器(3)が加わります。
第1楽章:アレグロ・モデラート。徐々に力と熱を加えて大きくクレッシェンドしていくマルティヌーの音楽。遠藤さんのカデンツァも、気迫がこもります。第2楽章:アンダンテ・モデラート。冒頭のクラリネットとファゴットの響きに独奏チェロが加わり、充実した緩徐楽章となっていきます。チェロ独奏とヴィオラのかけあいのところは、どうやら倉田さんみたいでした。第3楽章:アレグロ。速いテンポで、生き生きとした音楽になります。あまり大きくないホールのせいで、遠藤さんの息遣いも間近に感じられ、すごい気迫です。良かった~。
ここで休憩です。
後半は、ショスタコーヴィチの交響曲第9番。以前、藤岡幸夫さんの指揮で同曲を聴いたことがあります(*3)が、あれはいつだったろう?
第1楽章:アレグロ。本日はピツィカートが多い(^o^)なあと余計なことを考えながら、トロンボーンの「バブ~ン」とピッコロの軽快な対比に「うふふ」です。第2楽章:モデラート~アダージョ。川上さんのクラリネット・ソロと、チェロとコントラバスのピツィカートのところが素晴らしい。クラリネットは低音で郷津さんと二重奏になり、さらにファゴット、フルートとオーボエも加わっての木管アンサンブルがまたまた素晴らしい。不安気な弦楽合奏にオーボエが入るところも、フルートの哀しく不安な気分も、最後のピッコロのロングトーンも、実に素晴らしい!第3楽章:プレストから第4楽章:ラルゴへはアタッカで、そして終楽章のラルゲットへ。威嚇的なトロンボーンとチューバのファンファーレの後に、高橋あけみさんの息の長い素晴らしいファゴットソロを、再び聴くことができました。これはこの曲の白眉と書いた記憶があり、再び実演で聴くことができて、嬉しくなりました(^o^)/
終演後、ファン交流会に参加、指揮者のドヴォジンスキさんとソリストの遠藤さんのインタビューを聞きました。首席客演指揮者となったドヴォジンスキさんの英語はわかりやすいことに驚きました。山響との関係が、今後も良好に長く続いてほしい指揮者の一人です。
ドレスでなく、私服に着替えた遠藤真理さんは、舞台上の大きな印象でなく、お目々クリクリの、たいへんキュートな女性でした。東日本大震災以後の三年間について、マルティヌーの難曲を演奏するために必要な時間だったと語ります。何よりも音楽のことを考えているようです。残念ながらマルティヌーの録音はありませんでしたが、「サリー・ガーデン」という愛奏曲のCDを購入し、サインしてもらいましたので、良い記念になりました。
(*1):山形交響楽団オフィシャル・WEBサイトより当日の案内
(*2):ドヴォルザーク「交響的変奏曲」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年1月
(*3):第185回山形交響楽団定期演奏会を聴く~ショスタコーヴィチ第9他~2007年12月
(1) ドヴォルザーク:交響的変奏曲 作品78
(2) マルティヌー:チェロ協奏曲 第1番(1995年改訂版)
(3) ショスタコーヴィチ:交響曲 第9番 変ホ長調 作品70
チェロ独奏:遠藤真理
ミハウ・ドヴォジンスキ指揮山形交響楽団
というものです。
第1曲、ドヴォルザークの「交響的変奏曲」。楽器配置は、ステージ左から、第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(7)、コントラバス(4)、フルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(2)、ホルン(4)、トランペット(2)、トロンボーン(3:うちバストロンボーン1)、ティンパニ、コンサートマスターは犬伏亜里さん。ドヴォジンスキさんは、燕尾服ではなくて、黒い柔らかそうな上着です。若いドヴォルザークが作曲した主題と25の変奏、フィナーレを含めれば全部で27曲が奏されます。演奏される機会は少ない曲だそうですが、けっこういい曲(*2)で、多彩な音色です。
第2曲、マルティヌーの「チェロ協奏曲第1番」。チェロの遠藤真理さんは、朱色と白のドレスで登場です。朱色に金色の模様が入って両サイドが開き白い裾がのぞく、まるで巫女さんみたいな衣装ですが、胸に金色のリボンがあるので、やっぱり巫女さんではないですね~
(^o^)/
楽器配置は基本的に同じで、左後方に打楽器(3)が加わります。
第1楽章:アレグロ・モデラート。徐々に力と熱を加えて大きくクレッシェンドしていくマルティヌーの音楽。遠藤さんのカデンツァも、気迫がこもります。第2楽章:アンダンテ・モデラート。冒頭のクラリネットとファゴットの響きに独奏チェロが加わり、充実した緩徐楽章となっていきます。チェロ独奏とヴィオラのかけあいのところは、どうやら倉田さんみたいでした。第3楽章:アレグロ。速いテンポで、生き生きとした音楽になります。あまり大きくないホールのせいで、遠藤さんの息遣いも間近に感じられ、すごい気迫です。良かった~。
ここで休憩です。
後半は、ショスタコーヴィチの交響曲第9番。以前、藤岡幸夫さんの指揮で同曲を聴いたことがあります(*3)が、あれはいつだったろう?
第1楽章:アレグロ。本日はピツィカートが多い(^o^)なあと余計なことを考えながら、トロンボーンの「バブ~ン」とピッコロの軽快な対比に「うふふ」です。第2楽章:モデラート~アダージョ。川上さんのクラリネット・ソロと、チェロとコントラバスのピツィカートのところが素晴らしい。クラリネットは低音で郷津さんと二重奏になり、さらにファゴット、フルートとオーボエも加わっての木管アンサンブルがまたまた素晴らしい。不安気な弦楽合奏にオーボエが入るところも、フルートの哀しく不安な気分も、最後のピッコロのロングトーンも、実に素晴らしい!第3楽章:プレストから第4楽章:ラルゴへはアタッカで、そして終楽章のラルゲットへ。威嚇的なトロンボーンとチューバのファンファーレの後に、高橋あけみさんの息の長い素晴らしいファゴットソロを、再び聴くことができました。これはこの曲の白眉と書いた記憶があり、再び実演で聴くことができて、嬉しくなりました(^o^)/
終演後、ファン交流会に参加、指揮者のドヴォジンスキさんとソリストの遠藤さんのインタビューを聞きました。首席客演指揮者となったドヴォジンスキさんの英語はわかりやすいことに驚きました。山響との関係が、今後も良好に長く続いてほしい指揮者の一人です。
ドレスでなく、私服に着替えた遠藤真理さんは、舞台上の大きな印象でなく、お目々クリクリの、たいへんキュートな女性でした。東日本大震災以後の三年間について、マルティヌーの難曲を演奏するために必要な時間だったと語ります。何よりも音楽のことを考えているようです。残念ながらマルティヌーの録音はありませんでしたが、「サリー・ガーデン」という愛奏曲のCDを購入し、サインしてもらいましたので、良い記念になりました。
(*1):山形交響楽団オフィシャル・WEBサイトより当日の案内
(*2):ドヴォルザーク「交響的変奏曲」を聴く~「電網郊外散歩道」2011年1月
(*3):第185回山形交響楽団定期演奏会を聴く~ショスタコーヴィチ第9他~2007年12月