残暑厳しい夏の宵、山形市の文翔館議場ホールにて、ただいま開催中のアフィニス夏の音楽祭2014から、室内楽演奏会の第1日を聴きました。たぶん、冷房がキンキンにきいているだろうという予想は的中し、上着を持参したのが大正解(^o^)/

横に7脚×2列×14、約200席の椅子を並べる会場設営はたいへんだったろうと思います。早めに会場に到着し、録音マイクやテレビカメラの死角に入る席に陣取り(^o^)、いつ演奏が始まってもOKです。本日のプログラムおよび出演者は、
というものです。
第1曲め、モーツァルトのピアノ五重奏曲では、元ロンドン交響楽団の首席で、現在マンハイム音楽大学とバーゼル音楽院の教授であるエマニュエル・アビュールさんのオーボエがステージ左側に、ファゴット、ホルン、クラリネットが、対面するピアノを囲むように配置しています。ホルンは元フィンランド放送交響楽団首席で現在はフランクフルト音楽大学教授のエサ・タパニさん。演奏が始まると同時に、いかにもモーツァルト的な開始である「ポワーン」という音を、アビュールさんはオーボエを吹きながら開口部を円弧を描くように客席に向けます。なるほど、こんなふうにすると、音が単調になるのを防ぐことができるのですね。ちょうど、吹奏楽で一斉にベルアップするのに似た、面白い効果でした。若い参加者の皆さんも、一生懸命に演奏しているのがわかります。音楽とともに楽器も体も一緒に動いているようですが、アビュールさんほど大胆ではないようです(^o^)/
でも、いかにもモーツァルトらしい音楽を楽しみました。
第2曲目、プログの「4つのスケッチ」ですが、第1トランペットのフリッツ・ダムロウさんは、元ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者で、現在はチューリッヒ芸術大学の教授という肩書です。楽毅の配置は、ステージ左から Tp1,Hrn,Tub,Tb,Tp2 と並びます。吹奏楽にあまり縁のない当方は、プログという名前は初めて聞きました。思わず「ブログ」と間違えそうになりますが、演奏が始まったら唖然茫然、おもしろい! とりわけ、II.アレグロ・ヴィヴァーチェ では、テレビ時代劇「秘太刀馬の骨」の音楽で多用したような、ミュートした金管のアンサンブルの音がおもしろく、快速で細やか、すごい! の一言です。若い参加者の皆さんも、生きのいいリズムに乗ってそれぞれ技巧を展開、大いに楽しみました。

15分の休憩の後、最後は、R.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の現役コンサートマスターである、ヘンリック・ホッホシルトさんが第1ヴァイオリンをつとめ、これに若い参加者の皆さんが加わる形での弦楽七重奏です。楽器配置は、ステージ左から、第1と第2のヴァイオリン、続いて第1と第2ヴィオラ、やや右後ろにコントラバス、第2と第1チェロが右端、というものです。
曲の開始で、ヴィオラとチェロとコントラバスにヴァイオリンが加わるところの音色が、いいなあ。オリジナルを七重奏に減じて編曲したとはいえ、なお濃密な弦楽アンサンブルの音は、弦楽好きにはたいそう魅力的です。柔らかい音を奏でるホッホシルトさんの体の動きは、旋律にぴたりと合っており、音楽を自分のものとして、内側から出てくるものを演奏・表現しているようです。R.シュトラウスの音楽は、若い頃の「ティル」や「ドン・キホーテ」などを好んで聴いているものの、「メタモルフォーゼン」のような地味目のものはあまり聴く頻度は多くありません。CDで良いので、ぜひオリジナルの編成で聴いてみたいものだと思いました。

横に7脚×2列×14、約200席の椅子を並べる会場設営はたいへんだったろうと思います。早めに会場に到着し、録音マイクやテレビカメラの死角に入る席に陣取り(^o^)、いつ演奏が始まってもOKです。本日のプログラムおよび出演者は、
(1) モーツァルト:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 K.452
Ob E.アビュール、Cl 玉井真紀子、Hr E.タパニ
Fg 廣幡敦子、Pf 斎藤 龍
(2) プログ:4つのスケッチ
Tr1 F.ダムロウ、Tr2 宮本 弦、Hr 安土真弓
Tb 太田涼平、Tub 宮田保良
(3) R.シュトラウス(R.レオポルト編曲):メタモルフォーゼン(弦楽七重奏版)
Vn1 H.ホッホシルト、Vn2 猶井悠樹、Va1 村田恵子
Va2 福田幸子、Vc1 海老澤洋三、Vc2 西村絵里子
Cb 上岡 翔
というものです。
第1曲め、モーツァルトのピアノ五重奏曲では、元ロンドン交響楽団の首席で、現在マンハイム音楽大学とバーゼル音楽院の教授であるエマニュエル・アビュールさんのオーボエがステージ左側に、ファゴット、ホルン、クラリネットが、対面するピアノを囲むように配置しています。ホルンは元フィンランド放送交響楽団首席で現在はフランクフルト音楽大学教授のエサ・タパニさん。演奏が始まると同時に、いかにもモーツァルト的な開始である「ポワーン」という音を、アビュールさんはオーボエを吹きながら開口部を円弧を描くように客席に向けます。なるほど、こんなふうにすると、音が単調になるのを防ぐことができるのですね。ちょうど、吹奏楽で一斉にベルアップするのに似た、面白い効果でした。若い参加者の皆さんも、一生懸命に演奏しているのがわかります。音楽とともに楽器も体も一緒に動いているようですが、アビュールさんほど大胆ではないようです(^o^)/
でも、いかにもモーツァルトらしい音楽を楽しみました。
第2曲目、プログの「4つのスケッチ」ですが、第1トランペットのフリッツ・ダムロウさんは、元ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者で、現在はチューリッヒ芸術大学の教授という肩書です。楽毅の配置は、ステージ左から Tp1,Hrn,Tub,Tb,Tp2 と並びます。吹奏楽にあまり縁のない当方は、プログという名前は初めて聞きました。思わず「ブログ」と間違えそうになりますが、演奏が始まったら唖然茫然、おもしろい! とりわけ、II.アレグロ・ヴィヴァーチェ では、テレビ時代劇「秘太刀馬の骨」の音楽で多用したような、ミュートした金管のアンサンブルの音がおもしろく、快速で細やか、すごい! の一言です。若い参加者の皆さんも、生きのいいリズムに乗ってそれぞれ技巧を展開、大いに楽しみました。

15分の休憩の後、最後は、R.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の現役コンサートマスターである、ヘンリック・ホッホシルトさんが第1ヴァイオリンをつとめ、これに若い参加者の皆さんが加わる形での弦楽七重奏です。楽器配置は、ステージ左から、第1と第2のヴァイオリン、続いて第1と第2ヴィオラ、やや右後ろにコントラバス、第2と第1チェロが右端、というものです。
曲の開始で、ヴィオラとチェロとコントラバスにヴァイオリンが加わるところの音色が、いいなあ。オリジナルを七重奏に減じて編曲したとはいえ、なお濃密な弦楽アンサンブルの音は、弦楽好きにはたいそう魅力的です。柔らかい音を奏でるホッホシルトさんの体の動きは、旋律にぴたりと合っており、音楽を自分のものとして、内側から出てくるものを演奏・表現しているようです。R.シュトラウスの音楽は、若い頃の「ティル」や「ドン・キホーテ」などを好んで聴いているものの、「メタモルフォーゼン」のような地味目のものはあまり聴く頻度は多くありません。CDで良いので、ぜひオリジナルの編成で聴いてみたいものだと思いました。