戦争がもたらすもの、多くの子供たちが殺され、傷つき、孤児になった。イラクでアフガニスタンで、シリアで、ガザで、アフリカの内戦の現場で起こっている事、多くの子供たちは殺され続けている。カオスが続いている。70年前の沖縄の姿を見据え続けないといけないのですね。そしてその後の戦後史ににおいても沖縄が耐え、犠牲になった命があった。沖縄から飛んでいったB52はヴェトナムをラオスをカンボジアを焼いた。朝鮮半島でもまたー。戦争の20世紀、そして21世紀の現在ーかなたがこなたと、こなたがかなたとつながっている事実を日々感じざるをえない。
沖縄の戦後の子供たちの前途は善意だけが待っているわけではなかった。悪意もまたそこに待ち構えていた。生き延びるための人間の欲が人間をまた間にしていったのも歴史の真実かもしれない。戦後、沖縄でも売春宿に売られる女の子たちがいたのである。ヤクザが登場してきた。親が身よりがいないという虚空の中で「誰かの愛」を求めていかざるを得なかった凄まじい孤独、寂しさ、想像すると痛みが沁みてくるようだ。そうした中から人はまた生き延びてきた。親を失った子供たちの苦しみは果てがなかっただろう。生きるエネルギーが人を生かせるのだろうか。一握りの愛が人を生かしていく。誰かの優しや眼差しが人を生かしていくに違いない。