(琉球新報10月6日転載、書評欄。なぜか、すでにY賞を受賞した詩集の書評が掲載されています!受賞前ならわかるけれど、なぜ今?です!すでにその詩集については評価が選考員のお二人でなされています。佐藤モニカさんが書評する必然性がわかりません。)
博士課程の大学院生の頃、『翻訳の政治学 近代東アジア世界の形成と日琉関係の変容』を読んだつもりですが、難しいと思いました。翻訳です。政治も文化現象も翻訳です。一時、「翻訳」の二字が流行したようでした。
興那覇 潤さんの著書は以下の二冊を読んだだけで、その後の事はまったく知りませんでした。今朝の新報の書評欄でびっくりです。重度のうつを経験し、大学を退職、在野で評論・研究活動を続けていたのですね。この書籍、興味深いです。昨今日本の政治家や作家、ジャーナリストの言論の異常さ、国家の三権分立の危うさ、内閣府が嘘に嘘を重ねる現況の政治ドラマを見せ付けられているゆえに、尚のこと現実の進行形の歴史、過去と未来を見るまなざしも曇ってしまいます。歴史とはなんだろう?歴史の終焉でしょうか?必然と偶然のことばも気になります。読みたいですね。
以下はネットフリー辞書ウィキピディアからの転載です!
與那覇 潤(よなは じゅん、1979年 - )は、日本の歴史学者。専門は日本近代史、現代史、東アジア地域研究。学位は博士(学術)(東京大学・2007年)。元愛知県立大学日本文化学部准教授。
神奈川県生まれ、東京都育ち。曽祖父は沖縄県出身。筑波大学附属駒場高等学校を経て、2002年東京大学教養学部超域文化学科(比較日本文化論)卒業、2007年同大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了、博士(学術)。同年10月、愛知県立大学文学部准教授、2009年、同大学日本文化学部歴史文化学科准教授。2017年、双極性障害Ⅱ型[1]をきっかけとして同大を退職。以後は在野の歴史学者・著述家として活動している。
著書
- 『翻訳の政治学 近代東アジア世界の形成と日琉関係の変容』岩波書店、2009年
- 『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』NTT出版、2011年
- 『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』文藝春秋、2011年
- 『日本人はなぜ存在するか』集英社インターナショナル、2013年
- 『史論の復権』新潮新書、2013年
- 『知性は死なないー平成の鬱をこえて』文藝春秋、2018年
共著
- 『「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人』(池田信夫との共著)、PHP研究所、2012年
- 『ナショナリズムの現在―〈ネトウヨ〉化する日本と東アジアの未来』(宇野常寛、萱野稔人、小林よしのり、朴順梨との共著)朝日新聞出版、2014年
評価
中谷巌は『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』を西洋中心史観を相対化した研究であり、「この一年で最も知的刺激を受けた本」と評価している[2]。
脚注
外部リンク
- 愛知県立大学 歴史文化学科教員紹介
- 與那覇潤 - J-GLOBAL
- 以下の書評がなぜか、気になります。すでに受賞し、選考評が詳しく開示されていますのでー。
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