≪揺れてなびく白い妖精たち≫
白い穂が揺れる
天に向き
なびく
なびくままに
風に誘われるままに
揺れる
揺れて
揺れて
時がきて
天をさし
天を仰ぎ
天に微笑み
あいさつし
白無垢の花嫁のように
恥じらい
風のなすがままに
風の意のままに
天の眼差しのままに
なびく
揺れる
生きる
時が来て
白い穂が輝く
輝き
太陽を浴び
青のキャンパスに
描かれたモメントの光
輝く白い穂
その奢りの美しさのままに
その美しい白い笑みのままに
風に揺れ
太陽に
愛され
そして
実りの時
花嫁は
枯れる
白い
白い
揺れる
なびく
妖精
妖精の時の
波間に
なびく
揺れる
なびく
美しい
美し過ぎる
白い妖精
花嫁たち
実りの時の
死まで
輝き
誇れよ
(大学から戻る途中に撮った砂糖黍の白い穂がただ目に優しく痛々しく思えた!推敲なしで記録する!)