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創作舞踊と新作組踊「太鼓の縁」を見たのですがー!

2017-12-09 23:56:13 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

創作舞踊は「恋し川平路」が良かったですね!『綾結び』の歌が良かったですね。創作舞踊の作曲構成がよく分りますね。歌劇調の「歌掛け」です!『太鼓の縁』は男性のおもろの唱えとそのリズムにのせた音楽が良かったですね!

以下、箇条書きのように、備忘録です!

なぜか新作組踊は唱えが悠長で眠たくなっていました。エイサー太鼓の軽やかさのイメージがあるゆえにリズムの重さが気になりました。霊になった虎千代が許婚に語りかける場面は新しいのですが、お能のような幽玄さとも異なりますね。太鼓の振り・所作が最も古いといわれる平敷屋のエイサー太鼓ともまた異なり、斬新さはなかったですね。捨て子の登場、父母に捨てられた孤児亀松がいます。1600年代の琉球の孤児のイメージがわきませんでした。1719年の朝薫の五番には父親に先立たれた士族の貧しい子供たちが登場しますがー。貧困が朝薫の作品でも描かれていますね。テキストをきちんと読んでみたいです。

「エイサー太鼓を打ち鳴らしながら海の彼方・ニライカナイへと去っていきます」と、解説には書かれていますが、なぜか眠たくなる舞台でした。太鼓の音色は軽やかに聞こえていて、トーンがゆったりで、戦場が後景にあるはずが、見えない世界で、許婚の真加奈の唱えがとてもゆっくりで、そのスローな唱えが演出意図だったのか、これまでにないスローな唱えでした。若い娘の唱えにしては落ち着いた声音でしたね。それで途中居眠りしていい場面を見逃したかもしれないのがーー。また少しリズム感のある再演の舞台を見たいですね。おもろの唱えは良かったですね。うつらうつらの印象。舞台の三間四方の工夫はBOX席からいい雰囲気でした。幕の仕掛けもそれで北・南の出入りがはっきりしていてー。古典的で新作ですね。んんん再演を見なければですね。マイクなしで地声での地謡であり立ち方の芸に思えたのですがー。???です。

念仏、仏の道、虎千代、佐辺さんの唱えは滑らかで伸びやかな声音ですね。大和の念仏僧との出会いで、念仏、門付け芸の太鼓を習うのですね。子供達の声は伸びがあってよく練習した事が分ります。うまりらんうまり、父母に捨てられた子供。ねぶるよんにらん。子供達の唱えがいい。地謡もいい。太鼓をたたいて踊る場面、もっと聞きたい場面。そこに薩摩の侵攻。無事戻ってくることを念じる真加奈に悲報の知らせ。あきーよーの悲痛な声音の地謡の歌「いちゃーし」、亡霊の唱え、応える許婚、「わらび亀松が親に捨てられて頼る人がいないので、育ててほしい」と願う。霊に手をかけようとしてすり抜けられるしぐさははじめての場面。地謡の歌が悲哀感を高めます。地謡の太鼓も独特なリズムでー。霊を送る太鼓の音色。最後はよく知られた歌・リズムで太鼓のリズム。ゆったりした歌・リズムですね。「うまんちゅすりとてーー」太鼓の響き!

金城真次さんの唱え、声ののびがほしい。太鼓の音が響くのだけれどー。霊を送るための、霊を慰めるための念仏太鼓のイメージですね。音楽、地謡のうたごえが良かったね。耳に心地よい唱えに異なる念仏僧の吟遣いですね。念仏僧が琉球人ではなく大和から渡ってきた僧だということで、ヤマトグチの唱えがあったらどうだろう。

念仏太鼓の背後に秘められた重い物語構成ですね。「ちちぐとぅ」でした。「太鼓の縁」のテキストは公式サイトで見れるのですね。


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1 コメント

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Unknown (花風)
2018-01-10 17:13:47
創作舞踊、恋し川平路たいへん良かったですね!作舞は、根路銘房子さんだそうで、編曲デンサー節、赤ゆら、川平白浜と八重山の風情を感じられる舞でした!新作の組踊は、すこし盛り込みすぎのような気がいたしました。
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