それは昨日の午後の出来事だった。
可哀想なメジロさん。最近生い茂った庭の黒木や幸せの木、シークワーサーの木の辺りで囀っている。家の後ろにはガジュマルの木、餌場に違いない。シークワーサーの実もきれいに食べている。
猫たちはガジュマルの枝を伝って2階の廂までもやってくる。おまけに黒子ちゃんのお昼寝の時間は老ゲッキツの横の古びた鳥籠の上で、寝ていて小鳥たちの囀りで目が覚める場所だ。
あなたは不運だったね。猫の本性の狩りだから、申し訳なかったね。
ふとメジロの家族が気になった。以前メジロの番の愛しみ合う現場を目撃したからだ。
罠に掛かった片われを偲んで、籠の上で死んでいた姿があった。
黒子はメジロを捕まえ、声を上げて成果を知らせた後、奥の方へと進み、食べるそぶりを見せた。
その後どうなったか、食して羽だけのこったのか、どうか、その後私は全く意識になかった。
しかし、今日のお昼時、草ぼうぼうの菜園に出て、少し鍬を入れてみた。少しづつやるしかない。そしてウコンが生えていた所に移動したら、今年はウコンも掘り出していない、何とメジロの死骸が横たわっていた。
小さなメジロは、攻撃されて、痛んで死んだのだ。内臓が食べられてはいなかった。
この庭に埋めてあげよう。ごめんね。ここで安らかに楽しかった時を思い出して庭の礎になってね。
何故か小さなサザエの抜け殻があり、それを埋めたメジロの土の上に置いた。💐