(イルカさんたちに惹かれている!))
あのね、あっという間に80歳よ、夢の現の夢の夢の今なの。
18歳の時のあの3つ編み姿のわたしは優しいひそやかな眼差を浴びていてそれにも気が付かなかったの。
初で告白されたことは結構あったのよ、年を経て同窓会で「あなたが好きだった」と打ち明けられたこともあって、びっくりしたこともあってね。
きりりとした母は85歳、きりりきりりと立っている母も無慈悲な時と闘っている、でも応えられないままの親不孝を生きている娘のわたしがいていつになったら彼女に認めてもらえるのか、時は流れ流れて今に至る。でも応えるつもりでいるのよと声にでないことばを念じているのもそのとおりなんだと言いたいままに時に浮かんでいる。でもでも100歳生きても短い人生なのだから、だからもう少しわたしが応えれらるまでは生きていてほしい。
まって、もう少し待ってほしい。だから元気で長生きしてほしいといつも念じている。もちろん自分のことにかまけて忘れていることもあるけどでも貴女との約束を果たすことを内に秘めたままでいるのは確かなのよ。わたしの思いは通じないが、形にできないことばがまだ宙に浮かんだままだから、だからあなたのことばの激しさに時々打たれるままにでもそれで約束を果たせない中であいたい気持ちが逃げになっているのもそのとおりで、母さん、100歳でも短い人生なのだから、永遠の眠りの果てのない時間に比べたら、だからもう少し待っていてほしい。