この数日間の大寒波で外の気温は昼間でも0度近い日が続きました。
ましてや夜間ともなれば氷点下10度以下で、近くの観測所ではー16度と発表されていました。
そんな時、妻が「リビングもキッチンも和室もドアを開けておくと寒いんだよねぇ」???
全館床暖房の家で廊下だって暖かいのにそんな寒い訳は無いでしょうと思いつつ、実際にドアを閉めると暖かいです。
さて、そのドアの先には何が有るのか?
「玄関ホール」です。

確かに玄関付近に行くと床も冷たく感じるし、実際寒い感じがします。
そりゃね。玄関の土間には床暖房入っていないし・・・
実際に温度を測定してみました。
土間の表面温度は12.8度

玄関ドアの樹脂部分は13度

スリットのガラス部分はなんと、8.7度

そうは云っても外気温は氷点下の気温になっていましたから、それに比べれば格段に「暖かい」のですが・・・。
でも、床暖房の入っている床温度は・・・
20度!

しかし、土間の際に行くと 15度!

試しにこの床に寝そべってみました。
すると、玄関ドアの方角から冷気の風が自然対流によって吹いて来て、頬を撫でて行きます。
これじゃ玄関ホール側の全ての部屋のドアを開けておいたら玄関ドアと土間の床面で冷やされた冷気が床の上まで流れ込んで来て寒くなるのも当然!!
しかもそれだけ床暖房に掛かる電力消費量も増えると云う訳です。
:::::対策編:::::
ネットで調べると皆さん同様に玄関の土間に断熱材のマットを一面に敷いたりして対策をされている方が多いです。
ただこの場合、玄関ドアを開けたらすぐに靴を脱いでマットの上は土足厳禁とかで運用されている方も多い様ですが、ちょっと使いづらそう。
カーテン派も居ました。
外から家に入る時に、寒いですから中に入ったら即座にドアを閉めたいですよね。
ましてや、雪が降って風が吹いていたらドアを開けたまま靴を脱いでる暇はありません。
考えてみれば、要は玄関ドアで冷やされた冷気が対流して床に流れて来なくすれば良いんじゃない??
カーテンを設置するとかもありますが、玄関に常にカーテンが有るのも後付けの手作り感満載で古い家に感じるし、カーテンやカーテンレールも揃えるには結構いい値段します。
そこで!!
何時ものアイディア炸裂!
こんな物を作ってみました。

おおおぉ~! 我ながら・・・

材料は90cm✕180cmの段ボールの様な構造をしたプラスチックボードを45cm間隔で片面だけにカッターの切れ込みを入れて折り曲げました。
当然ジャバラにするにはその片面は裏表交互に入れます。
念のため、切れ込みを入れない谷折り面には荷造り用の透明テープで補強しておきました。

使わない時にはこんな風に折り畳んで・・・

コンパクトにして玄関脇の収納庫にサッと入れておけます。
場所をとらないし、お客さんが来ても直ぐに撤去出来ます。

翌朝、気温を測ってみました。
仕切りから土間側は・・・
14度もありません。

しかし、内側は・・・17度あります。
直接床に置くと、床暖房の熱で本来の気温が測定できないので篭の上で測りました。

3度も違いますね。
しかも、少し隙間を開けると・・・

冷たい風が土間の方から結構な勢いで吹いて来ます。
ロウソクの炎で視覚化してみました。

更にこの仕切りの向こう側へ手を出して下に下げて行くと冷気が下に溜まっているのも明確に分かるくらい気温差を肌で感じました。

この程度の高さが有ると、これを乗り越えて冷気がなだれ込むと云う風の流れは感じません。
ロウソクの炎も全く揺れませんね。

結構、冷気の対流が抑えられているんじゃないでしょうか。
手軽だし、800円程度で対策出来ますからなかなかのアイディア品ですぅ。
妻も、「玄関が暖かくなった」と言っていました。
とりあえず今シーズン、この方策で試して行こうと思います。
一点、強いて言えばこのボードを買う際に白い物を選びましたが、夜は明るく感じて良いですが、昼間は玄関ドアから射す明かりが遮られて床面が若干暗く感じましたので、半透明のボードの方が明るくて良かったかも知れません。
他にも青や黄色などの色も売っていますので、お好きな色でコーディネートするのも良いかも知れません。
まあ、娘の家などでは玄関が個室の様になっていて部屋へのアプローチは一つのドアしかありません。
その様な家ならこの様な寒さ対策は必要ないかも知れませんが、やはり玄関ホールが狭く感じますから、私の様な性格の人間は広々とした玄関にしたがるので、この様な対策が必要になって来ます。
多くの方に参考になれば幸いです。