プラスチック製品って、古くなると細かい所が折れたりしてどうにもならなくなる事って有りますよね。
このコーヒードリッパーは20年くらい使っているものですが、ガラスの部分を受けるプラスチックが先日壊れました。
ガラス部の底の部分にくびれがあって、そのくびれにブラスチック部の突起がそのプラスチックの弾力でカチッと収まる事になります。
ところが、3か所の内一か所が根元から折れました。
こう言った場所は力が加わるのでアロンアルファごときでは簡単にまた折れてしまいます。
そこで・・・・アイディア炸裂!
と云いたいところですが、今回はプラスチック製品専門で修理している海外の方の動画のアイディアを一部拝借しました。
先ず、外側にはホチキスの針2本分をL字になる様に切って、それを3本折れたプラスチック部に当てがいながらはんだごてで熱を加えてプラスチックの中に沈めて行きます。
作業が終わった状態がこれです。
ホチキスの針がプラスチック内部にめり込んでいます。
内側はホチキスの針を一本だけM字に曲げて同様にはんだごてで熱を加えて折れ目に対してジグザクになるよう全体を沈めて行きました。
仕上げにレジンを表面に塗って凹んだ部分を整えて、専用ブラックライトで紫外線を当てて固めて完了です。
これはもう、多分本来の新品時のプラスチックの時より丈夫だと思います。
なにせ、金属で補強されているので柔軟性もありますし、指で前後に揺すってみましたが折れる様な心配は全く感じませんでした。
上手くやるコツは、はんだごてを補強金属に当てる際に焦らず急がず、プラスチックが溶けて金属が沈んでいくのをゆっくりと補助してあげるくらい優しく力を加えてあげるとズレたりもせず仕上がりもきれいに出来ます。
折れた部分の面積が無く、接着剤が機能しない様な部分の修理にはうってつけな修理方法です。
これ以外にも、柔軟性を必要としない箇所の最強に強力な接着方法などもその動画から習得しました。
機会がありましたらまたご紹介します。
マジで、凄い修理ができます。