60近いこの年ごろにならなくたって、忘れ物や落とし物はするもの。
とは言え今の時代、皆さんが首からぶら下げているIDカードの一つだって紛失したらセキュリティ上の問題として大変な事態になる時代になりました。
みなさん。携帯やスマホそして家の鍵、車の鍵、財布、カード・・・・大丈夫ですか。
いろんな物を持ち歩き、失くす危険、悪用される危険満載です。
最近、「スマートタグ」と呼ばれる物が沢山出回っていますが、自分で幾つか買って実験してみました。
今回はそんな「スマートタグ」の話題。
スマートタグの共通点は、スマートフォンとBluetoothで繋がって、忘れもの防止に役立ったり、失くした後でも在り処を探索出来たりする物です。
私が実験したのは下の写真の3つ。 評価が比較的良い代表的なタグです。
(左上に写ってるのは以前紹介した自転車の盗難防止用振動センサーアラームの操作リモコンです)
どれも、キーなどに付けておいても邪魔にならない大きさです。
上から●Tile(タイル) ●MAMORIO(まもりお) ●MYNT(ミント)
さて、それぞれどんな特徴があるのか私の目線で確認しました。
タグの機能紹介とその該当品をまとめてみました。
機能1:スマホとの距離が離れてBluetoothの電波が切れると警報を鳴らして忘れ物防止が出来ます。
該当品:●MAMORIO(まもりお) ●MYNT(ミント)
何故かTileだけこの機能がありません。
ただし、●MYNT(ミント)は時々直ぐ近くにあるのに誤動作してスマホから警報チャイムが鳴ります。
その際、スマホ側では勝手に最大音量になって音が出ます。
でも、イヤフォンで音楽を聞いている最中だったりすると、警報チャイムでは無く聞いている音楽が最大音量になり、飛び上がるほどびっくりします。
鼓膜が破れそうです。注意しましょう。
●MAMORIOは静かな警報チャイムに気が付かない可能性があります。
機能2:スマホ→タグ または タグ→スマホ を鳴らして「音」で居場所を特定できます。
該当品:●Tile(タイル) ●MYNT(ミント)
直ぐ近くに有るのは間違えないのに、物陰に隠れていたり、隙間に入ってしまっていてどこにあるか分からない事も良くあります。
そんな時、タグかスマホのどちらかを操作すれば相手方で警報チャイムを鳴らせるので直ぐ居場所が特定できます。
スマホのBluetoothの電波が届いている範囲内で可能ですが、 ●MYNT(ミント)より●Tile(タイル)の方が電波が届く範囲が3割くらい広いです。
機能3:実際に失くしてしまったり盗難に遭った場合に、在り処をgooglマップで表示してくれます。
該当品:●Tile(タイル) ●MAMORIO(まもりお) ●MYNT(ミント)
3機種とも可能です。
なお、これらの機器にGPS機能が有る訳ではなく、Bluetoothで繋がったスマホ側のGPS機能で居場所が分かる仕組みです。
★通知方法1:自分のスマホとの間でBluetoothが切れた最後の地点の場所を記憶していてgooglマップで表示してくれます。
単に置き忘れや落としてその場にずっと物が有ればその近くまで行ってBluetooth電波の範囲内に入ればスマホ画面の表示で確認出来、前述の機能2が使えればタグ側に警報音を出させることが出来るので直ぐ見つかります。
★通知方法2:盗難に遭ったり、落とした場所が特定出来なかった場合でも、同じメーカーのアプリをスマホにインストールしている人が通りかかると、その人のスマホのGPS情報がメーカーのサーバー経由で持ち主のスマホに通知され、googlマップ上に場所が表示されます。
(通り掛った相手のスマホには一切情報は表示されませんし、こちらにも何処の誰のスマホからの情報かも分かりませんのでプライバシーはご安心を)
機能4:電池交換が可能
該当品: ●MYNT(ミント)
電池交換は当たり前と思うかも知れませんがMYNT以外の2種は電池交換できません。
しかし、電池切れの再購入時は安く買えます。(約1年くらい持つらしい)
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さて、こんなに素晴らしいものですが、実際に使ってみると幾つか弱点も見えてきます。
ちょっとした私なりの極秘情報です。
●極秘情報1
上記機能3の通知方法2を活用するには、他力本願ですから製品が沢山売れている機種(メーカー)かどうかがキーになります。
機能を有していても、周囲に同じメーカーのアプリをインストールしたスマホが近づかないと意味がありません。
田舎道で落としてもまずこの機能が働くことは無いでしょう。
●Tile(タイル)だけは、その周辺に居る同メーカーのアプリが入ったスマホの数が表示される機能があります。
宇都宮駅周辺だと1500人、東京の五反田周辺だと4000人くらいの数値が表示されます。
実際に東京の五反田で実験をしましたが、●Tile(タイル)は30分間で3回も他人が受信してくれた電波で発見したとの通知がスマホアプリへの表示と登録メールに通知が来ました。
他の2機種は、他人からのGPS情報は届きませんでした。
●Tile(タイル)が世界でも国内でも一番売れているという情報も有るようです。
●極秘情報2
・性能、精度や誤動作の状況
★Bluetoothの電波の飛びは私の実験では以下のとおりです。
●Tile(タイル)> ●MYNT(ミント) > ●MAMORIO(まもりお)
●Tileが一番届きます。届く範囲が広ければ広いほど探す時に楽です。
★Bluetoothの電波を捉えても直ぐにペアリングする訳ではないようです。
ペアリングに時間がかかると近くに行ってもスマホに表示が出ず、無いと思って遠ざかってしまうかも知れません。
ペアリングが早かった順です。
早い←← ●Tile(タイル)> ●MAMORIO(まもりお)> ●MYNT(ミント)→→遅い
●MYNTは30秒くらい掛かる事もあるので、歩いていても検知する前に電波の届く範囲から出てしまいそうです。
★誤動作頻度
●MYNT(ミント)>●MAMORIO(まもりお)●Tile(タイル)
●MYNTは誤動作による電波切れ通知が結構あります。
その対処なのか、自分の家などに居る場合には家の中のWiFi電波がある場所では自動で通知しない設定もあります。
●MAMORIOと●Tileはあまり誤動作しません。
★位置情報の精度
GPSの精度にかかっていますが、周辺にビルが沢山建っていたりすると衛星からの電波が反射する影響か50mくらいズレる事があります。
開けた場所だと、数mの精度でした。
●極秘情報3
★その他気が付いた点
●MYNT(ミント)と●MAMORIO(まもりお)はスマホのBluetoothをOFFにしておくと、全く役に立ちませんが、
なぜか●Tile(タイル)は、スマホのBluetoothをOFFにしておいても勝手に電波を感知して表示したり、音を鳴らすことができます。何か裏技の技術があるようです。
スマホの設定画面のBluetoothのペアリング情報を見ても●Tileは一覧に出てきません。
●MYNTは表示に出てくるので、個別にBluetoothのペアリングを切ることができますが、切ったままでは何の役にも立ちませんご注意を!
●MAMORIOは●Tileと同様に一覧に出ないのですが、こちらはスマホのBluetooth自体をOFFにするとアウトです。
以上の様な結果でした。
如何でしたでしょうか?
わたし個人的には「●Tile(タイル)」が一番信頼できそうな気がしますが、「忘れ物防止」の観点ではBluetoothの電波切れでの警報通知機能が無いのが惜しいところです。
●MAMORIO(まもりお)は日本国産品で、鉄道会社や自治体と組んで実験を行なっているとの情報もあり、今後国内ではポピュラーなものになる可能性はありますが、本体の音が鳴らないのが残念です。
これ以外にも沢山のメーカーのものが出回っていますが結構、スペックや機能の数だけの判断で購入しても使い物にならない製品もあるようです。
購入の際にはネット上の口コミなども参考にして購入した方が良さそうですョ。
この3製品について興味のある方は以下にアマゾンでの製品情報リンクを載せておきますので参考にしてください。
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