<常念山岳診療所のしごと>
信州大学医学部山岳部常念診療所は1983年開設しました。医学部山岳部の学生、医師、看護師などがボランティアで診療活動をしています。毎年、海の日に開所し、1ヶ月間活動をつづけます。今年は8月23日に閉所します。
患者さんは捻挫や切り傷などの怪我、虫刺され、腹痛や頭痛など高山病の症状、時に便秘、関節痛、高血圧など持病の悪化など様々な症状で受診します。1ヶ月に昔は100人以上の患者さんがいましたが、最近は60人~70人くらい。重症で自分で歩いて下山することができない患者さんは、この写真のように県警ヘリや消防署の救急ヘリを要請します。
この患者さんは、70台の男性、肋骨骨折と気胸という診断で救急病院向けて搬送する。
前々日、雨の中を堀金村三股コースを12時間かかって常念小屋に辿り着いたという。(この男性は昔、同じコースを使ったことがあったという経験から、現在登りにはあまり使われていない難しいコースを慣れない妻を連れて登ったのだった)ふたりは風雨にさらされ、妻は低体温症の状態で非常に難しい状態。乾燥室の温風だけでは暖められず、従業員の風呂に入れて回復させたらしい。翌日妻が落ち着いたところでご主人が胸が痛いと訴えれられ、診察の結果、肋骨骨折と気胸がみつかった。血中酸素濃度も悪いため早く下界の病院に運んだほうが良かったのだが、生憎の悪天続きで今日になったのだ。
常念乗越に出て、ヘリの到着を毛布を被って待っている時、向かいの槍穂高連峰がきれいに見えていたので、奥様が持っていたカメラ出してもらい、その景色を何枚か納めてお返しした。元気になった時、苦しい思い出だけでなく、このきれいな山を思い出してくれることを願って。
信州大学医学部山岳部常念診療所は1983年開設しました。医学部山岳部の学生、医師、看護師などがボランティアで診療活動をしています。毎年、海の日に開所し、1ヶ月間活動をつづけます。今年は8月23日に閉所します。
患者さんは捻挫や切り傷などの怪我、虫刺され、腹痛や頭痛など高山病の症状、時に便秘、関節痛、高血圧など持病の悪化など様々な症状で受診します。1ヶ月に昔は100人以上の患者さんがいましたが、最近は60人~70人くらい。重症で自分で歩いて下山することができない患者さんは、この写真のように県警ヘリや消防署の救急ヘリを要請します。
この患者さんは、70台の男性、肋骨骨折と気胸という診断で救急病院向けて搬送する。
前々日、雨の中を堀金村三股コースを12時間かかって常念小屋に辿り着いたという。(この男性は昔、同じコースを使ったことがあったという経験から、現在登りにはあまり使われていない難しいコースを慣れない妻を連れて登ったのだった)ふたりは風雨にさらされ、妻は低体温症の状態で非常に難しい状態。乾燥室の温風だけでは暖められず、従業員の風呂に入れて回復させたらしい。翌日妻が落ち着いたところでご主人が胸が痛いと訴えれられ、診察の結果、肋骨骨折と気胸がみつかった。血中酸素濃度も悪いため早く下界の病院に運んだほうが良かったのだが、生憎の悪天続きで今日になったのだ。
常念乗越に出て、ヘリの到着を毛布を被って待っている時、向かいの槍穂高連峰がきれいに見えていたので、奥様が持っていたカメラ出してもらい、その景色を何枚か納めてお返しした。元気になった時、苦しい思い出だけでなく、このきれいな山を思い出してくれることを願って。