花の色は深紅・紅・紫・青・桃・白色と千変万化・・・
大佐渡の開府ではジザクラバナ(地桜花)、小佐渡小木岬ではツチザクラ(土桜)と呼ぶ。
4月3日が佐渡の節句。鄙びた手作りの紙雛に進ぜるのは迎えてきた千変万化のユキワリソウ。「この花のように美しい女の子になりなさいよ」と母は娘にいいきかせる・・・・
佐渡の方言ではユキシタバナ・ヒナサンバナ・セックバナ・チゴロン・・と
初めて会う花だった・・・
花がふたつぶる下がって咲いている。これはヒョウタンボクの花の着き方だなあと思ったが、花の色が黄色い。
後で、ガイド氏が調べてくれて「アラゲヒョウタンボク」という。
早春3月には咲き始めるので、これも山入りを告げる花で、村人たちは「ヨメナカセ」と呼んでいるそうな・・
漢字は菊咲一華。花の色は白が多いが、紫花をルリイチゲとも。
今回買い求めてきた解説書「佐渡の花」携帯編 山歩ガイドクラブ には、佐渡の生活、歴史などをうかがわせる話が載っていて面白い。
この花を「佐渡では、ヨメナカセ(嫁泣かせ)ともいい、嫁たちの山入りを告げる花である・・・岬の春は早い。沢辺に雪が残り、粉雪がちらつく寒い日があっても、もう春だ。枝々には椿がもう花をつけ、キクザキイチゲも咲いているではないか。「ヨメナカセが咲いたノー。山入りだノー」と・・・・
佐渡には「ヤエエンゴサク」と「エゾエンゴサク」が有るというが、圧倒的にエゾエンゴサクが多いと。
ヤエエンゴサクは、花の色淡い赤紫で、葉の形は幅の広いもの(牡丹葉)や細いもの(竹葉・笹葉)があるという。そんな解説書の写真を見ながら、この写真をみると、右側と後ろの赤っぽい花はヤエアンゴサク・・・かなとも?いやちがうかなーなどと、解説書を開けたり、閉じたりしている。