佐渡の山の花をたずねて歩いた3日間はあっという間に終ってしまった。今年の豪雪で山の峰までは登ることができなかったが、よい天気に幸いして、沢筋に咲く沢山の花たちに会うことができた。今度はもう1ヶ月遅い佐渡の花をたずねてみようかなと思っている・・・
帰りの船はカーフェリーを使うように組まれていたが、私たち松本組は最初に乗った高速のジェットフォイルが気に入ったので、チケットを取り直した（料金は2倍になるが、時間を稼ぎたかったのです） 天候は午後から下り坂という予報どおり、妙高高原辺りで雨に変った。予定より2時間も早く、17時半、暗くなる前には松本に帰着できた。
これにて、佐渡の花旅のレポートは終わります。
峰は3日前より雪が減っているようだった。
佐渡朱鷺保護センターを見学した。スーパーマーケット以外では、3日間で一番にぎわっていた場所だった。朱鷺の森公園の朱鷺資料館では大きな広い金網のゲージの中のトキを観察できるが、遠くにいるその鳥を撮る気にはならなかった。
ひょうたん型をしたこの池の周辺のコナラ・ミズナラ林の下生えはユキツバキの群生地。
杉池の周辺は、自然公園として（以前は）周回路を作るなど整備した形跡があった。トイレやキャンプ場、アスレチックが・・・子供たちが遊びまわったかもしれない場所もあった。ゴールデンウイークのこの日も、人影は私たちしか。ゴールデンウイークとなると、このような公園は人手をかけるのが普通と思っていたが・・・今の島のポイントは「朱鷺保護センター」になっているようだ。
3日目の午前中は小佐渡を観て周った。佐渡は椿の島という。
杉池近くになると山肌いっぱいにユキツバキが這うように覆っていた。ヤブツバキとユキツバキはどちらも一重だし、どこがちがうんだろうね・・・と、小佐渡を車で周りながら観てあるいた。
解説書には主に開花期のちがいについて、以下のように書かれている。
ユキツバキは雪国の椿。積雪が150cm以上、根雪が3ヶ月以上の地域で、ユキツバキは雪上に出ることなく、厳寒期で雪でマウントされ、保護される地域。・・・開花期は4月～5月。新芽は霜に弱く遅霜は新芽を全滅させる。5月20日頃以降に霜のある地域はユキツバキは分布していない・・・
＊ヤブツバキは11月から咲き、寒中でも咲いて寒椿と呼ぶが、3月～4月に満開となる。
したがって、私たち歩いた4月の終わりには、今年は豪雪で花も遅れていたこともあり、両方の時期が重なっていたようだ。
この佐渡のミヤマカタバミは白一色で地味だった（八ヶ岳などのミヤマカタバミに比べてという意味） 信州のその花は花弁にうすいピンクの線が入っている。
この写真では葉が写っていないが、これはキクバオウレンだった。
このように楚々とした目立たない花があった。カタバミやアマナ、シュンラン、ミヤマケマンなど・・・
チゴユリ、ユキザサ、マイズルソウなどの葉は沢山見かけたが、まだ花をつけていなかった。
