ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

8月6日~7日 常念岳と常念診療所

2013年08月07日 | 日本百名山

今年も常念診療所に行ってきました。

7月の海の日からおよそ一ヶ月間開設する夏山診療所、正式には「信州大学山岳部常念診療所」。1986年からはじめて今年で27年目になるが、私は開設準備から関わったので(信大病院を引退して15年になるのに)この時期になるとつい“しゃしゃり”出てしまうのです。

常念小屋の上の端にある離れ、冬期小屋を夏山診療所として使わせてもらっている。

昨夜は医師、看護師、医学部学生とフルスタッフで待機していたのに・・・患者さんはゼロだった。とっても良いことなのだが、初めて参加してくださった循環器のドクターはちょっと期待外れだったようです。

 

6:30 家を出て30分ほどして、山すその穂高カントリーあたりで雨になった。

7:30一の沢登山口の駐車場到着、登山案内所で登山届けを書いていると、おやっ!お顔なじみのネイチャーガイドのU松氏がニコニコとお出迎え!? 今日はここで安全登山の指導員ということらしい。30分ほどお茶とお喋り。

 8:15、カッパのズボンだけ着け雨傘をさして登り始めた。この一の沢は尾根に出るまでは森の中の沢づたいで登っていくので、激しい雨にならない限り、雨傘が蒸れなくていいのだ。

大滝のベンチの下には、7月に来ると、必ずオオヤマレンゲの大振りの白い花が咲いているのだが・・8月の今はもう種になっていた。

10:30笠原沢の上、河原を歩くようになると、雨は上がり陽もさしてきた。この辺はケイタイが通じる。診療所にいる学生さんにTEL “胸突き八丁の下にいるんだけど、雨が上がったから、花の写真を撮りながらゆっくりいくことにします。小屋の昼食は要りませんので・・ヨロシクね” と

ここで早昼、持参のおにぎり2個とフルーツ。今年初めてこの山だけれど、30年も通いつめているので、どのあたりにどんな花が咲いているかは想像できる。ちょっと気が浮き立っている?

 そこへ広島から来たというご夫婦が「一緒に休んでいいかしら」と。 「今日は原爆記念日だけど、ここに来ました。先ほど合掌だけしました・・」という。 (そうか・・今日はそうだったですね・・戦中生まれの自分なのだが、そのことはすっかり意識してなかったことに気づいたのだった・・)

 

 クルマユリ

おっ!トンボが留まってるぞ

ニッコウキスゲ

オオバミズホウズキの咲く沢水は美味しい!ここでいつものように水を補給しよう

キキョウの仲間のソマナ➞がなまって「ソバナ」 ソマナ〈杣菜〉

・・山仕事をする杣人がこれを摘んで食べたことから

ツリガネニンジン属・ハクサンシャジン

 

ナデシコの仲間・センジュガンピ 胸突き八丁にはこの白い花がいっぱい

 

 

一の沢の雪渓も対岸に少し残っているだけだった。登山道脇にはタカネオミナエシが黄色い塊りをつくっている

  

 

 

 最後の水場の上は樹林帯の急な登りが800m、常念乗越しまで小一時間・・・

この登りで倒れる人がいるんです・・・診療所から迎えに来ることも度々です。

その森の陽の当たる場所には、ヤマブキショウマやカニコウモリ、サンカヨウなどの下草が茂っている。

 

 

 

間もなく尾根に出る。尾根の下のカールにはコバイケイソウの群落が真っ白に見える

そして足元にはミヤマリンドウ、ママコナ、ミヤマアマナなど

ミヤマアマナ

ミヤマママコナ

尾根に出たが、この日の槍穂連峰はこの程度しか見えなかった。期待していた雪形「舞姫」は、明日まで待つことになる・・

 

 お天気の合い間を縫って、荷揚げのヘリが飛んでいる

その夜の常念小屋の美味しい夕飯

 

 

コメント (2)
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