雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

保護犬の 心の闇を 垣間見た

2015-04-26 14:35:46 | 愛犬風愛(ふあ)と鈴々(すず)の日常
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鈴ちゃんとお教室へ行ってきました。


だいたい月1回の割合で、レッスンに通っているのですが


会場がうちから車で10分と近くて、鈴も随分その場所に慣れてきて

よかったなーと思っているんです。



ただ、前々回は、超ノリノリでノーズワークもカンペキだったし

いろんなトリックもバッチリやってくれた鈴ちゃんだったのですが


前回は、風ちゃんがちゃんとノーズワークをやってくれたのに


鈴ちゃんは、ダメダメだったんです。




この会場では、イキイキモードに入ってた鈴ちゃんだったのですが


前回のレッスンでは、あることがきっかけで


集中力がなくなり、大好きだったはずのノーズワークのおやつ探しも


全くやる気なし。


動こうとしなかったんです。



ナイーブな鈴ちゃんだから、そんなこともあるよねー。


と先生も私も。


なので、ほとんど見学状態で実習できなかったんですよねー。


そして今回のレッスンです。

この写真は今回のレッスン前のルンルン鈴ちゃんです。





本来は、風ちゃんワンレッスン、鈴ちゃんワンレッスンの2レッスンを予約して前払いしていたんですが


風ちゃんの足がこんな状態だし


会場の床がちょっと滑りやすいこともあって


風ちゃんはレッスンをお休みさせることにました。



その代わり、鈴ちゃんを2レッスン受けさせることにしました。




最初のレッスンは、ファン・オビディエンスのレッスンで



ヒールポジションにつかせて、みんなで歩いては「オスワリ」とか「フセ」をしたり


輪っかの中で待機させる練習をしたり


見えないところにいる飼い主が呼んだ時にちゃんと行くか・・などなどを行いました。




鈴ちゃんは、まだ食欲が戻らないので、トリーツは目当てにしてくれないんですが


だいたい指示された動きはちゃんとやってくれました。


ただ「飼い主さんを見たら、解除してください」と言われたのに、鈴ちゃん全然私の顔を見てくれないんです。


「鈴ちゃん」「りーん」と声をかけてもダメ。


その時は、途中断念しちゃたんですが、


違う言葉をかけたら私を見てくれることが後でわかりました。


それは「ママどこ?」


ヒールについてオスワリしている鈴ちゃんに「りーん」と呼んでも、見上げてくれません。

でも、耳はちゃんとママの言葉を聞いていて


「いくよ」と言うと歩き出すし、ママが止まればちゃんと止まる。


「オスワリ」と言うと、見上げないけれどそこでオスワリ。


オビディエンス中は、ほとんど見ないんですよね。



で「ママどこ?」って言ったら、えっ?って感じで見上げて、ママをじっと見つめてくれたんです。


もしかしてこれ??と思って、ママを見てほしい時に「ママどこ?」って言ったら、その次も見てくれました。




そして、隠れて「オイデ」と呼んだ時も、なかなか来なかった鈴ちゃん。


で先生から「もっと、呼んで」と言われて


「鈴、ママどこ??」っていったら、私が隠れているところを覗いて、バッチリ目をあわせてきました。




多分、鈴にとって「ママどこ?」はいいイメージがあって、ママを見なくっちゃと思ってくれているんでしょうね。


逆に名前は、風への指示と区別するために「鈴オスワリ」「鈴マテ」「鈴フセ」「鈴オイデ」って、全部の頭につけちゃっているから


「鈴」でママを見るってことが全然伝わっていない感じがします。



風に教えた時は、ひとりっ子時代だったから、「風」=アイコンタクトだったし

「オスワリ」ですわる、「マテ」で待つ、「フセ」で伏せるだったけどね。



いろいろと反省すべき点がみつかりました。


そして50分のレッスンが終わって、10分の休憩が入って、続いてシャイクラスのレッスンに入りました。


でも、レッスンが始まったのに

鈴ちゃんはクローズモード。



というか、恐怖モードに入ってしまって、全く動くことができなくなってしまいました。



これは、前回の時とほとんど同じ状態です。



今回、鈴が動けなくなる前に起こったことと


前回、鈴が動けなくなる前に起こったことに共通点がありました。



前回は、もしかしてこれが原因かも・・・と感じることがあったんですが


半信半疑だった私。



でも、今回も同じようなことがあっ後、心を閉ざしてしまったので



多分それだろうな・・・と思いました。






それは、他の犬の吠え声です。




でもワンコ大好きな鈴は、ドッグランやお散歩の時に会うワンちゃんに吠えられても、こういう恐怖モードにはなりません。



レッスンに参加している犬が吠えても、それほど気にしません。



だから、前回はそれが原因だとは思いにくかったんです。



でも、今回の2レッスン目に入った時に、クレートの中で待機している姿の見えない犬の吠え声が聞こえてきた途端


鈴の態度が変わりました。




前回の時も、クレートの中で待機している姿の見えない犬の吠え声があり、それから鈴の態度が変わったような気がしていたんですが


今回ので確信しちゃいました。



その声は、鈴に向けられたものではありません。


鈴もそれはわかっています。




でも、何かを訴えている声なんでしょうね。


飼い主に対してなのか、クレートの近くにいた他の人に対してなのか。





鈴のトラウマをフラッシュバックさせる引き金に、保護施設の殺処分ブースにいた頃の記憶があります。



うちに来た頃は、それが顕著で

危険がないもののはずなのに、鈴がパニックに近い異常行動がみられたものが複数あります。


●金属ケージを見た時

●ペンキを塗ったコンクリートに足を置いた時

●鶏肉を食べさせようとした時

●閉じ込められている犬の叫びが聞こえた時



わたしは、保護犬時代の鈴がどういう環境にいたかは、写真でしか知りません。


でも、あの時の異常行動を見たら、これが恐怖記憶の引き金になっていると感じました。



なので、うちに来てしばらくはそれを避けていました。


でも、うちの家に慣れてからは、ペンキを塗ったコンクリートも大丈夫になったし

鶏肉も食べられるようになり、つい最近までは大好きでした。



最近は、フラッシュバックしているなーと感じる怯えもほとんどなくて、本当に普通の犬になってくれていました。


ただ

●閉じ込められている犬の叫びが聞こえた時


ということに慣れさせることは、していませんでした。






レッスンに来てるのは、幸せなワンコさんたちです。


なので、クレートの中で吠えたからと言って、悲痛な叫びではなく


ただ「出してくれ」とかぐらいだとは思うんですが、


それが鈴には、フラッシュバッグの引き金になった可能性があります。




そういえば、トリーツとして用意した鶏肉を食べなくなったのも


前回のレッスンからだったかもしれません。





鈴には、保護犬時代の心の闇がある。





毎日明るく元気で屈託なく楽しそうに遊んでいる鈴。


それが本来の鈴だと思うけれど、ときどきその心の闇も垣間見てしまうことがあります。


やはり、それが大きな課題。



だけど、楽しいことがいっぱいあると、その闇も小さくなっていく。


そう信じてこれからも、鈴の心に寄り添っていきたいです。
















最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。

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