雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

なぜ吠える? ワンコの気持ち 察したら…

2016-09-28 11:59:56 | ワンワン相談室
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元気が出てきました。

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さて、今日は昨日の「ワンワン相談室」の続きを書きたいと思います。

タロママさんから、さらに詳しい内容がコメントにくださったのでそれを整理しますね。




●タロウちゃんの居場所
①敷地内のお祖母ちゃんの庭。
隣に自宅の畑があり、おばあちゃんの目が届くところにいる。穴掘り放題。ハウスなし。農家の方からもバッチリみえる。

②お祖母ちゃん家のテラス。
雨に濡れないよう、屋根つきで三方塀。ハウスあり。横手の塀の隙間から、農家の方が見える。
横に道路、母屋と我が家の玄関があり。

③我が家のテラス。人の出入りは一番多い。学校がすぐそこにある為、高い木の柵あり。ハウスなし。ウッドデッキの下でくつろぐ。

④家の中。ハウスなし。基本フリー。

●タロウちやんの吠える相手
人が通ると吠える。
学生にはあまり吠えない。
宅配のおじさん、郵便屋さんにはめっちゃ吠える。



ということですね。


ワンコとの楽しい生活は

[1]犬の気持ちから原因を考える


[2]環境を整える


[3]トレーニングする


[4]現場で対処する

ことでかなりいい感じになると思います。


よくやってしまうのは、[1][2][3]をすっとばして、[4]だけやろうとしてうまくいかなくなることです。

原因となるワンコの心を理解せず、ただ現場で対処しようとするだけでは、空回りすることも多いんですよね。




さて昨日も書きましたが
タロウちゃんの吠えの原因は3つあって、それぞれに対策が必要です。


●不安な気持ち→安心できる工夫をする

●警戒する気持ち→人やほかのワンちゃんに徐々に慣れさせる工夫をする

●守らなきゃいけないと頑張る気持ち→タロウくんが守るべき範囲を小さくする工夫をする

この3つについて考えてみましょう。



まず、犬には「安心できる居場所」が必要です。


安心できる居場所がないと、ちょっとしたことがストレスになったり、警戒して吠えることが増してきます。



「安心できる居場所」とは、侵入者に脅かされることも、誰かに邪魔されることがなく

そこにいたら、リラックスして安眠できる…という場所です。


ワンコにとっての寝室となるハウスですね。


ハウスと書いていますが「犬小屋」のことを示すわけではありません。

そのワンちゃん専用のリラックスできるスペースを示します。



では、どんなハウスが適していて、どこに置くのが良いのでしょう。


まずハウスのカタチですが、天井があって三方囲まれている箱型のものが理想的です。

一般的にクレートと呼ばれているモノがオススメですね。

大きさは、そのワンコが無理なく中でUターンできる広さ。でも広すぎない方がいいみたいです。

ハードクレートもありますが、持ち運びがラクラクの組みたて式の布製のものなどもあります。


普段からクレートをハウスとして利用していると、災害時の同行避難の時にも役立ちます。


もちろん旅行の時も役立つし。


自宅以外のところで寝ることになっても、犬のは自分のクレートさえ用意してもらえたら、
安心して眠ることができるので、吠えることも減るんですよ。






そこにふかふかのワンコ用ベットなどを入れて、普段はいつも愛犬が眠りたい時にそこに入って

眠れるようにしておきます。


その子にとっての安全地帯ですね。





さて、そのクレートを使ったハウスをどこに置くのがいいのでしょうか??

もしも、自分かワンコだったら、どこだったら安心して眠れるか。

想像してみましょう。


ワンコの気持ちを考えると

・他人の目に触れることがあまりない場所

・人の行き来が少ない静かな場所

・ハウス(クレート)の中から家族の様子が見える場所

・暑すぎず、寒すぎず、湿気の少ないところ


というのが理想です。


犬は、観察を得意とする動物です。

家族のことも、まわりの人間のこともよーく観察して、勝手にどんどん学習していきます。



ちなみにハウスは、複数あってもOKです。

鈴の場合は、一階のリビングの壁際にひとつ。二階の寝室の隅にもう一つ置いています。


家の中では扉を閉めたことはなく、自由に行き来できるようになっていて

私が起きている時は、リビングのクレートで寝ていることが多く

夜は、二階のクレートですね。



さて、タロウちゃんの場合は「安心できる居場所」をどこに作ってあげたらいいのでしょうか?

タロウちゃん家は、お庭もあって穴掘り放題というワンコにとって幸せな環境です。




だけど、農家の人からバッチリ見えるということなので、遊ぶにはいいけれど

安心できる居場所としては、難しいかもしれませんね。

①敷地内のお祖母ちゃんの庭。

②お祖母ちゃん家のテラス。

の時のタロウちゃんはフリー状態ですか?

それとも係留??

庭とテラスが自由に行き来できる状態なら、その中で比較的下記の条件に当てはまるところには
ないでしょうか?


・他人の目に触れることがあまりない場所

・人の行き来が少ない静かな場所

・ハウス(クレート)の中から家の中の家族(おばあちゃん)が見える場所

・暑すぎず、寒すぎず、湿気の少ないところ


あれば、そこにハウスを置いてみてはいかがでしょう?



今のタロウちゃんは、家の敷地全部を「守らなきゃいけない」と頑張っている状態です。

うちの敷地に近づこうとするやつは、吠えて追い払わなくちゃいけない。

誰かが来たことを、家族に知らせなきゃいけない。


と庭にいる時は「番犬」のお仕事モードに入っていると思われます。

その守るべき範囲を狭くしてあげることも吠えを減らすことにつながります。






また、家の中にも移動できるカタチのハウスであるクレートを置くことをオススメします。


お風呂に入る時や、イタズラが気になるときは

クレートに入ってもらって、扉を閉めることもできます。




吠えの対策としてイチバン有効なのは、家の中にワンコのハウスであるクレートを置き

その中にいる時は、安心・安全で「警戒吠え」をする必要がない状態を作ってあげることなんです。

だけど、家庭の事情もありますし、

長い留守番でそこに閉じ込めるのには向いていません。




タロウちゃんは家の中でお留守番をさせたことはありますか??







外飼いと室内飼いには、それぞれメリットとデメリットがあります。


タロウちゃんの場合は、その両方が可能な状態ですよね。



外飼いのメリットは、犬にとっての刺激が多いことです。


外にいると、いろんな人を見ることができますし、草木や昆虫、鳥、ほかの動物などとも遭遇して、そこで自由に過ごせるワンコは、退屈をすることが少ないのがメリットです。


穴掘りだってできるし、虫を追いかけてハンティングごっこだってできます。


ただし、デメリットは外にいると知らない人が目に入り、それが刺激となり吠えることが増えます。

人を見ると侵入者かどうかいつも神経をとがらせて、吠えるべきかどうか常に考えるようになります。



室内飼いメリットは、犬にとって刺激の少ないことです。

お留守番中も、家の中ならば安心で、リラックスして眠ることができます。


なので吠える必要が外に比べてあまりないんですよね。

ただし、デメリットとしては、刺激が少なく退屈してしまうことがあります。

犬は、退屈すると自分で遊びを作ります。家具をかじったり、家の中のものを破壊したりという、イタズラをすることが増えます。

なので、退屈しないようにフードを入れた知育玩具などを用意して、留守番中も楽しく過ごせる工夫をする必要が出てきます。




今日は、「犬の安心できる場所」になるハウスについて書きましたが

一度、どこにハウスを置くのが良いか検討してみてください。


次回は

●警戒する気持ち→人やほかのワンちゃんに徐々に慣れさせる工夫をする

についてお伝えできたらと思います。






最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。


在りし日の風ちゃんショットです。




鈴に比べて、風ちゃんはお外が大好きでした。
日中、私が自宅にいる時は、お庭で過ごすことが多かったですね。

でも、玄関にクッションを挟んで

いつでも家の中に入って来られるようにしていました。


私が出かける時は、家の中でお留守番でした。


気候がいい時は、鈴も庭に自由に出られる状態にしているんですが

警戒心が強い鈴は、外でバイクなどが通るとすぐに家にの中に駆け込んできました。

これが家の中に入れない状態だったら、吠えるようになっていたかもしれません。


ただし、宅急便のなど庭の中や、家の中まで入ってくる修理の人に対しては

やはり吠えることがありますね。


でも、今は許容範囲かなー。