雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

お勉強 アイアハイオの 報告で

2016-10-23 13:29:10 | 風ママの研究&学会ネタ・わんこニュース
あー、腰が痛てぇ・・・・・。

今朝は、町内会の清掃の日。

清掃といってもうちの地域は「草刈り」がメインで

刈った草を袋に入れて行く作業を中心にやったんですけど

しゃがんで作業することが多くて、なんとか頑張ったけれど

今、腰が痛くてたまりません。


ただ気候がよくて、暑さがマシだっただけでもよかったです。


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私が所属する「ヒトと動物の関係学会」から、

IAHAIO 2016 パリ大会の報告会があるという連絡を受けて、

昨日は東京農業大学でその報告会に参加してきました。



IAHAIO(アイアハイオ)というのは、

International Association of Human-Animal Interaction Organizations

つまり「人間と動物の相互作用を研究する国際交流組織」という感じです。

おっと日本語訳は、「人と動物の関係に関する国際組織」になっているみたいです。


アニマルセラピーの研究発表なども数多くあり

私にとって興味深い内容がたくさんあるんです。


3年に一度この組織の国際大会があるんですが、「宣言」が出されるので


過去の宣言を振り返ってみるとにしました。



最初の宣言は、1995年のジュネーブ大会のもの。

まだこのころは、風ちゃんも生まれていないし、
私が犬嫌いで犬を避ける生活をしていた頃ですね。


この時に

「適切な飼い方をする限り、人はあらゆる場所でコンパニオン・アニマルを飼うことができる」という世界共通の権利を認める」などの「5つの決議」があったそうです。


続いて、1998年のプラハ大会。

プラハ宣言には、一般的にアニマルセラピー活動と呼ばれている動物介在活動/動物介在療法についてのガイトラインが記されています。

「動物介在活動/動物介在療法実施に関するガイドライン」
1.
陽性強化法(自発的訓練法)で訓練された、野生動物を除く家畜化された動物で、過去から将来にわたり適切に飼育されている動物のみが活動すること。

2.
活動する動物に悪影響を及ぼさないための予防的配慮が取られていること。

3.
活動が真に有効である見込みがあるときのみ実施されること。

4.
関係する全ての人々のために、安全性、リスク・マネージメント、心身の健康と安全、信頼と選択の自由、スペースと資金、適切な役割と仕事量、プライバシーと訓練の規定が基準として制定されていること。


うんうん、風ちゃんの鈴ちゃんも、これに基づいてアニマルセラピー活動をやっているんたなと納得。

「陽性強化法(自発的訓練法)」というのがポイントで、叱るしつけをされたり、強制的な訓練を受けているワンちゃんは活動できないってことですね。






そして、2001年のリオ宣言では、

「コンパニオン・アニマルを活用する学校でのプログラムが、子供たちの道徳的、精神的、人格的な成長を促し、学校を中心とするコミュニティに恩恵をもたらすことが認められてきました。さらに、さまざまな学校カリキュラムに動物を介在させることで、学習の効果を向上できることもわかってきています。このような背景を踏まえ、学校における動物介在教育に関する基本的ガイドラインを決議、採択しました。」とあり、詳しい内容が書かれています。


千葉市の小学校でも、今年からぼちぼち動物介在教育がスタートします。

そのガイドラインも、ここに基づいているんだなーと思いました。



その3年後のグラスゴー大会では宣言がなく

次は、2007年の東京大会の宣言になります。

そこでは

「人が動物の存在から恩恵を受けることは普遍的かつ自然な基本的人権である」と宣言し

この権利を広く享受するために

2.動物介在療法や動物介在活動のために、特別に選ばれ訓練された
健康で清潔な動物が医療施設に入れるように推進すること。

3.動物介在療法、動物介在活動、動物介在教育を実施するために適切に
訓練された人と動物を認めること。

などの5項目が記されていました。


鈴ちゃんが今活動している、高齢者施設の訪問も

こういう国際会議での指針に基づいているんだなーと納得。





続く、2010年のストックホルム大会も宣言がなく、

3年前の2013 シカゴ大会の宣言は

「ヒューマン・アニマル・ボンドのすでに実証済みの健康および社会的効果や、介助・補助
動物の役割、人とコンパニオンアニマルの自然発生的疾患の病因や治療に関する情報交換を通じて、コンパニオンアニマルはOne Healthに重要な役割を果たします。
同様に、コンパニオンアニマルと人の相互作用は、人と動物の健康に良い影響を与えます」

というものでした。


要するに「犬や猫などのコンパニオンアニマルは、“One Health(ワンヘルス)”に欠かせない存在。家族としてクラス動物と人には、相互作用があって、お互いの健康に良い」ということだと思います。


“One Health(ワンヘルス)”とは「人,動物,環境の健康を維持して行くには,どのひとつの健康も欠かすことができないという認識に立ち,それぞれの健康を担う関係」を象徴している言葉みたいですね。


ちゃんと管理された犬などによるアニマルセラピーの効果はすでに証明されていることを踏まえての話です。




で、今回のパリ大会では宣言がなかったそうです。

こうやって見ていくと、アニマルセラピーと呼ばれる動物介在活動の歴史を感じますね。


詳しい宣言文を知りたい人は

JAHAのこちらのページのIAHAIO宣言にありますよ。



(近所の小学校の正門前で撮影)



ちなみに今回の報告会では、AAI=動物介在介入 という言葉をよく耳にしました。

流行り?だそうです。


AAI(Animal Assisted Interventions)とは、動物を参加させることによってある効果を見込んで介入させることですねー。


そういえば、今回の大会の発表にも、

注射をするとき、4~12歳の子供584人に対して、痛みの感じ方を調査したところ

●動物の介入
●道化師の介入
●音楽の介入

のどれも、痛みの経験があったけれど、一番効果が出ていたのがAAI、動物の介入だったという研究結果があったそうです。





コンパニオンアニマル・・・・、家族として人といっしょに暮らす動物の、人に与える力って

まだまだこれからいっぱい研究されていくんでしょうね。



あー、私の研究テーマもちゃんと決めなくっちゃ。


国際大会は、無理だけど

なんとか国内の大会には、出せるものをと思案中です。




今日は、ちょっと堅い話になっちゃいましたね。





最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


在りし日の風ちゃんショットです。



あー、抱きしめたい。。。。。