東北地方から、多くの旧石器時代の遺跡が発見されている、宮城県の座散乱木(ざざらぎ)遺跡は4万2000年前、多賀城市の志引遺跡は5万年前、だが、人骨が出土していないので、どんな人間であったかは、不明。
この時代、大陸ではネアンデルタール人がマンモスや野牛を狩り、ヨーロッパから中央アジアまで進出していた、ネアンデルタール人の文化はムステリアン文化と呼ばれているが、北海道では、ムステリアン文化に属する石器は発見されていないと思う。
だが、マンモス等の大型獣を追って南下してきたことは十分に考えられる、ところが、3万3000年前、気候が寒冷・乾燥化する、ヨーロッパでは、この気候変動を境に、旧人のネアンデルタールに変わって、新人のクロマニオンが登場する。
この時期、日本列島と大陸とは地続きである、大陸から、馬・バイソン・ヘラジカがやって来ている、これらの動物を追い、鋭利な石器を持った連中が、続々と、渡ってきたようだ。
すると、彼らはクロマニオンということになる、この時代、北アフリカにも分布し、世界各地で多くの化石が発見されているが、、彼らは、その地域の住民の先祖ということになり、ヨーロッパでは現在のコーカソイドに似ており、アフリカではニグロイド、アジアではモンゴロイドに似ていることになる。 ― ラスコーの壁画 ―