「一見、不思議な現象だが、双方の当事者が戦争を知っていたからこそ、可能だった」
「双方ともに以心伝心、相手の気持ちを理解し合えたからこそ仲直りでき個人的な関係が深まった」
シンガポールの客家の援助ではなく日本の経済人の全面的な協力が、あの国の発展の秘密だったのか、だとすると、日本は利用されたことにならないか、小平は、
「中国を支援したいと申し出た日本人には、心から感謝している」
稲山は、この言葉の裏を考えない、松下は、
「私は、中国人の生活水準向上のために安くて質のいいテレビを生産したい」
進出した日本の工場の製品、瞬く間にコピイされていく、しかも安い、初めは安かろう悪かろうだったが、次第に良いものになり、アジア・中東・アフリカのマーケットを席巻していく、なんというバカな経済人であることよ、ものには程々がある。
「小平が、中国の最高権力者として君臨した時代、そのインフラの面でも、日本ほど中国を支援し助けた国は世界中探してもほかにない」 ― Deng Xiaoping and the Transformetion of China by Ezra Vogel ―
これも、この国のマスコミが、しっかりと伝えてこなかったことのひとつになるようだ、この国の経済のトップのなんという政治的無知、幼稚なアタマであろうか。