The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

マサイ族の第2夫人 終

2015-10-02 20:40:54 | 世界経済
      
 マサイの男の前では街のチンピラが凍りつく、それは、イノチがけの人生を生きている男の迫力で、マサイは代々、アフリカの猛獣と対決してきた、だから、ウソや臆病・ずるいことや女々しさとは無縁、ことばだけのオベンチャラは、これっぽっちもない。

 なんと貴重な記録、この日本の第2夫人は、文化人類学の素養があったのだろうか、これが額面通りなら、すばらしい収穫かもしれない。

 何年か前、人類学の学会に出席したのだが、東大の大学院の女子学生の発表に出くわした、なんでもタイの奥地に出かけて1週間のキャンプ、
 「こんなにクローして 調査したっていうのに なんで評価してくんないのよー」
 「・・・」
 「それは ニッポンが オトコ社会だからでしょー キイーキイー」
 すると、会場のあちらこちらから、
 「そうよ そうよ キイーキイー」
 キイーキイー、サルの会場になっていた、こすっからい大学教授もダメだが、こっちにも救いがないね。

 友人の人類学者と目が合った、
 「ひどいな」

 1週間か2週間のフィールド・ワークでどれだけのことが分かろうか、それに女性という制約がある、イギリスやフランスのチームはの外にキャンプを張って、客観的に観察しデーターを集める、それなりの成果が上がる、だが、隔靴掻痒(かっかそうよう)、もの足りないネ。

 ニッポンのチームはの中に入り、膝を交えてワキアイアイ(和気藹々)、しばらくすると長老が、暗がりのなかをゴソゴソ、
 「これっ うまいぞ」
 「よっ ミツゾウシュ(密造酒)」
 「ひとぎきのわるいことは いわないでください」

 山に調査に出かけたのだが、グズグズ・ノロノロ、まるで役に立たない、すると、
 「センセー イップク やってもいいですか」
 やおら、ブカブカ、そして重い荷物を担いで、急な斜面を、走った走った、
 「まるで 天狗だな」

 この「ブカプカ」は何か、そう、あれっ、現地では何百年に渡って常用し、重労働の時に利用してきた。

 だから、近代の文明が悪用してしまったのかもしれない、いろいろなことに、そういう一面がある、そういう点について、エリートの女子研究員は、一生、気が付くことはないだろう。