ユングの秋山さんに、これこれこういうことで、次のシュンカン、
「あなた あぶないわよ」
「どんな理由でもいいから ことわりなさい」
電話で1分、
「そのおばあさん いいヒトじゃあないわね」
「先生が言うと説得力がありますね」
「な・なんですって」
その時、人形が、
「ブルブル」
「いくらわたしは運がない 亭主は愛人を作って帰ってこない 一人息子は悪いオンナにひっかかって家を出たと言うけど そんな気持ちの悪い家にいられなでしょう」
深夜、何時間も人形とおしゃべり、
「そのおばあさんが ひきよせているのね」
さすが、秋山さん、
「むかしは こういうことに対処できるヒトがいたんですよ」
人形がブルブルとふるえている、ずいぶん小さくなっていた、プレミアムな声が、
「それでも なんとか乗りこえられそうね」