
この国では、ヒトがヒトを越えるとカミ・神になる、そこにこそ、
「近代をこえるヒントがある」
古いが新しい、この国の祭政社会には、超近代の萌芽があった。
800年前、鎌倉の武家社会は、静御前の舞によって、祭政社会の扉を開いた。
その時、鎌倉の八幡宮では、
♬ しずやしず しずのおだまきくりかえし・・・
「おのれ しずか のろけおって」
「ゆるさん ぜったいに ゆるさん」
「鎌倉の政治を 愚弄(ぐろう)しおって ゆるさんぞー」
政子が、
「うたわせてください
まわせてください
しずかは
しずかは
いのちをかけているのです」
「・・・」
「たたかいがおとこのいのちならば
恋は
恋は
おんなの いのちなのです
まわせてください
うたわせてください
まさこ 一生の
まさこ 一生の
おねがいです おながいです」
鬼をも恐れぬ鎌倉のもののふが、袖でなみだをぬぐう。
♬ みよしのの みねの白雪 ふみわけて
いりにし人の あとそ恋しき あとぞ恋しき 」
これこそが、
「日の本の さいせい ぶんか」