ヨコハマにもどると部屋のカドにその人形がいた、
「ケタ・ケタ」
気のせいかな、横になると天井イッパイに、
「ケタケタのケタ」
これはこまった、
「そうだ 悪いことは悪い人に聞こう」
プレミアムな声が、
「あなた あぶないわよ」
ほんのヒトコト・フタコトで、状況を完全に把握・ハアクしていた、
「どんな理由でもいいから ことわりなさい」
「そのおばあさん いいひとじゃあないわよ」
「先生がいうと説得力がありますね」
「なななんですって シンパイしているのに」
「ブル・ブル」
人形がふるえている。
ちょっと小さくなった。