■「平成27年度太白区中央老壮大学校ふるさと文化コース第6回」
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■太白区文化センター
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■太白区文化センター講演会場
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11月20日、仙台市太白区長町の太白区市民センターで開催された「平成27年度太白区中央老壮大学校ふるさと文化コース第6回」に参加してきました。
今年、初めて参加した講座で第6回目になりましたが、出席率は67.7%で、途中、用事があって2回の欠席でした。今まで、いろいろと勉強させていただいているコースで、今回は、講師に仙台文学館学芸室長赤間亜生氏をお迎えし、『原 阿佐緒の生涯と作品』について講和をいただきました。
原 阿佐緒は、明治21年宮城県黒川郡宮床村(現、大和町)で誕生し、家は塩や麹を扱う商家で、多くの田畑山林を所有する素封家、周囲の人々から「白壁の屋敷」と呼ばれていた村では珍しい洋風の屋敷に住み、家庭教師を付けるなど良い教育環境に恵まれ、美貌と才媛の成績優秀な幼少時代を過ごしたということでした。歌人、女優、酒場のマダムなどの経歴を持ち昭和44年に81歳で生涯を閉じましたが、恋愛、出産、離別、結婚、更には再婚、離婚と波瀾万丈の人生を送り、その間、『女子文壇』に投稿した歌が与謝野晶子に認められ天賞を受け、『青鞜』に短歌が掲載されては、斎藤茂吉や島木赤彦に師事、第一、第ニ、第三と歌集を上梓するなど歌人としても活躍された方でした。
原 阿佐緒の短歌は、波瀾万丈の人生で、「歌」、「恋」、「ふるさと・家」、「子ども」、「自然」、「友」、「己をみつめる」などを題材とした歌を限りなく詠んでいました。
仙台文学館学芸室長赤間亜生氏は、原 阿佐緒氏が詠んだ歌の中で印象に残る歌を一つ紹介してくれました。
「父上のみ墓にゆくとのぼりゆく栗の落葉にうづもれし道」
原 阿佐緒が12歳の時に父を亡くし、父の遺言は、「この子のために全財産を使え」とあり、教育熱心な父から溺愛されて育った才媛で、殊のほか、父への思いは大きいと思いました。
今から10年前でしたが、私も短歌を勉強していたことがありました。
2005年の暮に小学校の恩師からいただいた手紙の中に短歌が書かれていたことや、当時、88歳の米寿を記念して詩集(短歌集)を発行された方とお会いする機会があり、それに触発され、2006年1月から2009年4月まで日記を書くように一日一首を詠むことを目標に、NHKテレビテキスト「NHK短歌」の本を買いNHK教育番組を見ながら勉強をしていました。
毎年、1月の新春には、NHK全国短歌大会がNHKホールで開催され、題詠や自由題に応募した中から特選者が一堂に会し表彰されるなど全国規模の大会がありました。
今、思い出すと、私も全国大会へ初めて応募し、青天の霹靂で入選したことがありました。そんなこともあり、全国短歌大会はどんなものなのかと思い、NHKホールまで出かけ、家内と一緒に参加したことがありました。今では、懐かしい思い出となっています。
今回の歌人原 阿佐緒の講話は、興味深く拝聴してきました。
原 阿佐緒が生活した宮床の「白壁の家」は、現在、阿佐緒記念館として公開されていることから、是非、一度、訪れてみたいと思っています。
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佐藤佐太郎著『短歌を作るこころ』に『作歌真』があります。この言葉が大好きで、私の机の前に貼っています。
「目に見えるものを見て、輝きと響きをとらへ、酸鹹(さんかん)の外の味ひを求めて、思を積み、詞(ことば)をやるに語気迫り、声調徹り、しかしておもくむままにおもむく」
いつもこういう感性を養いたいと思っています。
■平成20年度NHK全国短歌大会入選作品(21.1.24:NHK全国短歌大会へ出席)
「一子目のいのち宿した嫁(ゆ)きし娘(こ)の写メール届いて天地が動く」
この歌は、娘からお腹にいる子どもの写メールを送ってもらった時の喜びを表現したもので、NHK全国短歌大会へ初めて応募し入選した作品でした。
孫の名前は、“さくらちゃん”で、平成21年2月26日に誕生しました。今、小学一年生になり元気に学校へ通っています。