青い空が大好きな゛bluesky531゛の徒然日記

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「音楽の力」の凄さを体感~「平成27年度太白区中央老壮大学校ふるさと文化コース第7回」~

2015-12-25 07:12:36 | 報道・ニュース

■仙台市太白区文化センター

 

■「平成27年度太白区中央老壮大学校ふるさと文化コース第7回」

 

 12月18日、仙台市太白区長町の太白区文化センターで開催された「平成27年度太白区中央老壮大学校ふるさと文化コース第7回」へ参加してきました。

 今年、本校に入校して第7回目の講習で、今回は、講師の音楽療法士山田淑子氏をお迎えし、『音楽の力』と題して講話がありました。その後、講師の山田淑子氏他3名で構成された『アンサンブル・プレィフール』によるフルート・チェロ・エレクトリックチェンバロの演奏、音楽療法の話を交えて開催されました。

 講習会は、『音楽の力』と題して講話がありましたが、話だけではつまらないということで、音楽療法の体験をしてもらうため楽器による演奏を聴きながらの講習になりました。

 山田氏の講話は、音楽療法士になるきっかけから始まりました。

 元々、山田氏は、ピアノの演奏家で、某介護施設で看護士とヘルパー、入所していた患者さんと一緒に音楽会を開催したことがあり、その時に経験したことが今の自分を築き上げたと話していました。

 当時、どんななことをして喜んでいただくか悩んでいたそうですが、昔の歌を演奏した時に、入所者の全員が歌を歌い、身体を動かし、楽しそうにしていた様子を目の当たりにし、改めて音楽の力というものは素晴らしいと感動、感激したと話していました。その後、婦長さんとお話をする機会があり、普段、何もしない人、無表情の人が歌を歌い身体を動かしていたそうで、演奏する側にとっても喜びを感じ、音楽の力で健康と潤いのある力を与えることができると実感したと話をしていました。

 そんなこともあり、40歳を過ぎて音楽療法の学校へ入学、その後、養護学校の先生として、重度の障害を持つ生徒9名と音楽クラブの活動を通して子どもたちが大きく成長していくことに更に音楽の力を肌で感じたと話していました。

 高齢者については、楽器の演奏よりも、歌の力を借り、春夏秋冬の歌や童謡、歌謡曲、特に昔の曲を取り入れることにより世間話が生まれ、打ちとけ、話題作りになり、外部の人と接触することでより活き活きとした生活ができるようになったと話していました。

 音楽療法は、聴くだけでの自浄的なもの、何かを行うという能動的な二つの療法があるそうで、先ずは、楽器の演奏を聴いていただき、「音楽の力」を体験して欲しいと演奏会に入りました。

 演奏者は、フルート、チェロ、エレクトリックチェンバロで、20年前から活動している『アンサンブル・プティフール』というグループで、パーティー、披露宴などで演奏する他、小中学校、児童館での子供向けから、市民センター、老壮大学のシルバー世代まで、幅広い年齢層に合わせてコンサート活動をしているメンバーでした。もう一人、ゲームと手遊びをする女性のアシスタントも参加しコンサートは盛り上がっていました。

 演奏曲は、6曲、他にゲームをし、参加者全員で歌を歌うなど楽しい時間を過ごしてきました。

 音楽療法士の音楽会ということで、演奏曲6曲については、それぞれに曲の背景を説明し、音楽効果として、付属病院のBGM、眠りを誘うBGM、疲れた心に心地よい音楽、穏やかな気持ちになる音楽、不安な気持ちはジャズで解消、生きる喜び・勇気が湧きでる音楽と、日常的に音楽を取り入れることにより健康的に過ごせることができるという話が続き会は終わりました。

 季節の歌を歌うことも大変良いことで、自分の存在が確認でき、今、自分がどこにいるのかを実感できるので、音楽療法にも良い取り組みの一つと話していました。

 日常生活に、「音楽の力」が大切なことを知りました。何気なく生活している中で、ラジオやテレビから聞こえてくる音楽に励まされたり、勇気づけられたりしていることが沢山あるような気がしています。これが、歌を聴くだけでなく、歌ったり、手を動かしたりすることにより、大きな相乗効果が出てくることも良く分かりました。

 一石二鳥、それ以上の効果がある「音楽の力」を参考にしながら、「明るく」、「楽しく」、「元気に」、生活したいと思っています。