湊かなえさんの短編集 望郷 を読みました。
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。
そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他
島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。
目次
みかんの花/海の星/夢の国/雲の糸/石の十字架/光の航路
6つの短編で出来ていて、物語や登場人物に直接の繋がりはないのですが
舞台が瀬戸内海に浮かぶ白綱島という島で、湊さんの故郷の因島がモデルとされているようです。
読み進めるにつれ島という場所に起因する閉塞感や、島特有の気質のようなものが分かり始めます。
島を出たいと願う者、出ざるを得なかった者、出た後で戻ってくる者、戻らないのに島の変化を嫌う者・・・・
それぞれがそれぞれの思いで故郷を見つめながら、うごめいています。
島に縛られていたのに、自分自身も気が付けば家族を島に縛ってしまうという因果。
誰に感情移入できるかは、読み手それぞれだと思いますが、それぞれにちょっとずつ泣けます。
そこに少しのサスペンス性を織り交ぜてあり、湊さんらしい仕上がりでした。
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。
そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他
島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。
目次
みかんの花/海の星/夢の国/雲の糸/石の十字架/光の航路
6つの短編で出来ていて、物語や登場人物に直接の繋がりはないのですが
舞台が瀬戸内海に浮かぶ白綱島という島で、湊さんの故郷の因島がモデルとされているようです。
読み進めるにつれ島という場所に起因する閉塞感や、島特有の気質のようなものが分かり始めます。
島を出たいと願う者、出ざるを得なかった者、出た後で戻ってくる者、戻らないのに島の変化を嫌う者・・・・
それぞれがそれぞれの思いで故郷を見つめながら、うごめいています。
島に縛られていたのに、自分自身も気が付けば家族を島に縛ってしまうという因果。
誰に感情移入できるかは、読み手それぞれだと思いますが、それぞれにちょっとずつ泣けます。
そこに少しのサスペンス性を織り交ぜてあり、湊さんらしい仕上がりでした。
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