さて みんなは「 ひばりは どうなったの? 」って 思うでしょう?
大空の神も ひばりのことを忘れてはいませんでした
ある日のこと 大空の神と ひばりが 空でばったり出逢いました
大空の神は 言いました
「 ひばりよ お前は なぜ私の言いつけを守らなかったのだ? 」
「 神さま アイヌの国はとても美しいのです つい 歌い 遊びながら暮らしているうちに 日が過ぎてしまったのです 」
「 ならば ひばりよ お前はアイヌの国の鳥になるがよい 二度と大空の国には戻れないようにしよう 」
「 それはひどい! それはひどい! 帰りたい! 帰りたい! 」
ひばりは 大空の神に訴えました
けれど ひばりの願いは 聞き届けられませんでした
ひばりは 今でも「 帰りたい!帰りたい! 」と 言いながら 空に向かって飛び立つのですが 行くことは出来ず 舞い戻ってくるのです
その声が 私たちの耳には「 ピイチク!ピイチク!」と 聴こえるのだそうですよ
*** おしまい ***
この大空の神も~~神話の神々は存外に心無いことをなさるんですね
あ~そう言えば、直ぐに粛清する独裁者たち…神??なの…神話と現実
長いお話、お疲れ様でした…でも、読む側は楽しめました、ありがとう
でも、その後の文明から生まれた宗教も、今の世界での対立をみると、どうでしょう?
人間の中に棲む善と悪、それをどうコントロールできるかですね。