今回「大阪国立国際美術館」で行われた展覧会には≪ピカソとその時代≫という表題が冠されているように、この展覧会
の中心はやはりピカソだった。
ピカソは、“20世紀最大の画家”と評されていて、その名を知らぬ人はほとんど無いと言っていい程の画家だ。
彼がジョルジュ・ブラックとともに、「キュビズム」という新しい表現を生み出したことも有名だ。
ただ私はキュビズムの良さがよく分からず、変形しまくったような女性の絵などは、どうも好きになれない。
でもピカソは、キュビズムだけでなく、時代によって様々な試みをしていて、変化に富んだ作品を残している。
そこで、今回展示されたピカソの絵の中から、私が好感を持った作品の幾つかを、次に載せてみます。(初期の作品から
順に)
(前のブログにも載せましたが、ピカソ初期の素敵な作品なので、もう一度)
「座るアルルカン」 1905年
「女の頭部」 1906~07年 「洋梨とリンゴのある果物鉢」 1908年
「ギターと新聞」 1916年? 「グラス、花束、ギター、瓶のある静物」 1919年
(題名・年代ともに、書きもらして分かりません。)
「座って足を拭く裸婦」 1921年 「窓辺の静物、サン=ラファエル」 1919年
ピカソはその生涯において、数多くの女性からインスピレーションを受けて、作品を制作した。
下の2枚は、当時の恋人、ドラ・マールをモデルにした絵。 (同じ女性を描いた絵なのに、描き方はずい分違う。)
「花の冠をつけたドラ・マール」 1937年 「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」 1936年?
その後のピカソの女性(人物)像は、彼の女性観や不穏な時代の空気から、ますます大胆な変形が加えられたり、多様
な形式へと展開していく。
「本を読む女」 (年代を書き忘てゴメンナサイ!) 「多色の帽子を被った女の頭部」 1939年
「海岸に横たわる裸婦」 1961年 「男と女」 1969年
最後の「男と女」は、私にはグロテスクに見えて好感を持てないが、説明によると、かの梅原龍三郎氏より寄贈の絵だ
そうだ。
沢山の絵が撮影可能なのは嬉しかったのですが、その分人が多くて、斜めからしか撮れなかったりして、絵のそれぞれの良さを伝えられなくてごめんなさい!