6月30日は、「大阪いらっしゃいキャンペーン」を利用した、ご近所の食事会だった。
かつては日本建築の立派な料亭だった「大和屋」(私も若い頃一度連れて行ってもらったことがある)が、今は建て変わっ
て「大和屋本店」というビルになって日本橋にあるのだが、そこの料理が「大阪いらっしゃいキャンペーン」の対象になって
いた。
「いらっしゃいキャンペーン」の対象になると、お値段は本来の6割くらいになり、おまけにクーポン券もつくというのだ。
そんな事にはほとんど不案内な私は、誘われるままに参加した。
参加者は、いつもの6人。
中には久しぶりのスカート姿でお洒落して来られた方もあったが、私などはいつもの平服。
人数が6人ということで、わりと広めの和室(テーブル席)に案内された。
料理は季節がら<鱧会席>がいいだろうということになって、それに決まっていた。
以下、前菜から最後のデザートまで、出された料理を(たぶん)全部、載せます。
正直言って、お料理そのものは「まあ、こんなもんかな…。」という程度だったが、広いお部屋でみんなでワイワイガヤガヤ
と自由にお喋りできるのが、何よりのご馳走だった。(もちろん、ワイワイガヤガヤは、マスクをしてです。)
食事会の翌々日、7月2日(土)には、<千住真理子さんのヴァイオリン・リサイタル>に行った。
(因みに、食事会とコンサートの間の7月1日は、リハ・ステージでの運動の日。 私にしては密なスケジュールだ。)
千住真理子さんのヴァイオリンは以前から好きで、今までにも何度か聴きに行っことがある。
なので止めようかと思ったが、今回のプログラムの中に、ぜひ聴きたい曲が多かったので、やっぱり行くことにした。
今回のリサイタルには、≪美しきフランス音楽の夕べ≫という副題が付けられていて、19世紀後半から20世紀前半に
かけての、珠玉のフランス音楽を集めたものだった。
私も、フォーレの「ヴァイオリンソナタ・第1番」はどんな曲だったか知らなかったが、それ以外の曲は大体知っていた。
(と思っていたが、フォーレの「アヴェマリア」は聴いてみて、私の知っている「アヴェマリア」(私が知っていたのは、多分
シューベルトの「アヴェマリア」だ思う)とは違っていた。
私が知らなかったフォーレの「ヴァイオリンソナタ・第1番」については、演奏の前に、ピアノの丸山滋氏が解説してくだ
さった。
それによると、結婚が決まったフォーレが、その喜びの気持ちを表現した曲だとのことだった。
(しかし、その結婚の話はうまくゆかず、夢破れたフォーレがその後書いたのが、有名な「夢のあとに」という曲だとの
こと。 「夢のあとに」はプログラム中には無かったが、アンコールの2曲目で弾いてくださった!)
上に書いた曲以外のどの曲も、私は大好きだが、特にぜひ聴きたい!と思ったのは、フランクの「ヴァイオリンソナタ」
だった。
この曲のファンは、聴衆にも演奏家にも多く、千住さんも大好きな曲だと、普段から言われている。
(以前のコンサートで、ピアノは違う方だったが、この曲を弾かれ、愛の溢れる演奏にウットリしたのを覚えている。)
ちなみにこの曲は、フランクの音楽仲間でヴァイオリニストのイザイが結婚するのを祝って、送ったものだそうだ。
ヴァイオリンとピアノ、どちらが男性でどちらが女性か分からないけれど、2つの楽器が絡み合い紡ぎ出す音の世界
は、本当に熱く切なく、人々の魂を揺り動かす。
この曲で締めくくられた今回のヴァイオリンリサイタル、とても素晴らしく、やっぱり行ってよかったと思った。
ところで今住んでいる所に利点があるとすれば、交通が便利で音楽会や展覧会などに割と楽に行けるところでしょうが、コロナ禍ではそれもあまり…でした。そろそろ始動しなければいけませんネ!
鱧の落としを買ってきて梅肉を付けて食べました。
鱧鍋や鱧の棒寿司なども大好きですが、次回に譲りました。猛暑の中、あまり食欲もありません。早く涼しくなってほしいと思うばかりです。
大和屋本店の鱧料理は期待したほどではなかったのですが、最近薄れがちなご近所の方との親睦ができたのは良かったです。